続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

第1のターン、終了?

 5年ぶりに異動となって職場が変わり、年度末〜年度初めのバタバタを何とかしのぎながら、東京の試合はしっかりと見ていますよー、とまずは現況報告。で、気がついたらほぼ1ヶ月ぶりのブログ更新。まあ、ツイッターでは「しばらくブログは…」みたいなこともつぶやきましたが、その裏でなんとこさ適当かつ抽象的なことでいいので更新しようとやっておりました。てへぺろ☆(えー


 昨年、J1昇格が決定した時期に、こんなエントリを書きました。趣旨としては「Jリーグという場所は、立ち位置を見定めたチームがこれでもかというほど急激に上昇し、かたや見誤ったチームはこれでもかというほど急激に下降するリーグ」である中、「近年立ち位置を定めきれていなかった東京が、J2という舞台においてはそれがハッキリとし、そこに向かってブレなかった」ことを評価したい、という感じでしょうか。そんな1年を経て迎えた今シーズン。J1昇格、即大躍進が3年連続続く中、国内で一定の評価を受けているランコ・ポポヴィッチ監督の招聘、そして今野の移籍を補って余りある若手・中堅の補強に成功し、一部メディアからは4年連続の即大躍進を期待する旨の記事が出たりもした一方、その3チームはいずれもJ2時代から継続して同じ監督を起用し、積み重ねを活かして大躍進を成し遂げたところ。城福さん→大熊TD→ポポヴィッチという起用の流れが決してぶつ切りではないとは思いつつも、新たなスタートを切る今シーズンの東京を同列で語ることには無理があるわけで、キャンプからシーズン序盤の「動機付け」のターンで躓くことがあったら厳しいかも…という懸念はもちろんありました。また、客観的に見て優勝を語るのは大それた(チームがそこを目指すことを否定するものではないので悪しからず)、しかし、残留や1桁順位を目指すのは志が低いという、極めて自分たちの立ち位置を定めづらいワンシーズンを過ごすというスパンで考えた時に、「立ち位置の定め方」を間違えてしまうことによって、どこかでチームに大幅なズレが生じなければいいなとも思っていました。
 しかし、蓋を開けてみればこの「立ち位置の定め方」「動機付け」のターンにおけるポポヴィッチ監督の言動は、私は1つの文句もない素晴らしいものだったと思います。1つ前のエントリでも書いたとおり、勝っても負けても引き分けても大枠の部分で語る際の視点・観点は決してブレることがなく、試合展開に関わらず引き分けを狙う、あるいは失点を恐れているような選手起用や途中交代はほぼ皆無で、とにかく口酸っぱく言っている「すべて勝ちに行くこと」が決して夢想ではないことを完全に内外に示しきりました。選手も完全にその意見と同調し、ポポヴィッチ校長の「ショートパスで真ん中から崩し倒しましょう!」「ドリブルはほぼ禁止!」「サイドへ出してもクロスの前に違うアイデアを探しましょう!」「次々と関わって追い越しましょう!」「ラインは浅く保ちましょう!」といったポゼッション原理主義的な志向の下で定められた厳しい校則を愚直に守りながら、とにかく前を向いて戦い続けています。で、そんなサッカーをしていれば遅かれ早かれ鹿島戦のような「しょうもない・もったいない負け」と捉えられても仕方がない試合は来るわけで。その結果だけをとって、何かを批判しようとは全く思いません。
 ただ、鹿島戦後のこのコメントを見て、おやっ?と思ってしまいました。

常に私が言っているのは、『目の前の全ての試合に勝ちにいく』ということ。相手よりも多く得点を取るために攻撃的にと言っている。しかし今日は同点に追いついた後も、攻撃的に前掛かりになってしまった。試合展開や天気の状況、残り時間も考えて、最悪でも1対1のままで試合を終わらせようとリスクマネジメントができなかったことは、チームの若さ・ナイーブさが出たと思う。鹿島のように賢く戦えなかったと言えるかもしれない。

 前述したとおり、鹿島戦のあの状況で勝ち点3を取りにいったことを否定したり批判したりするつもりは微塵もありません。連敗できないホームゲームでしたし、あの瞬間はあのままひっくり返せる空気の方が強かったと思っているので。けれど、「動機付け」のターンがまだ続いているのであれば、「勝ち点3を取りにいっての失点だったので悔いはない」的なコメントが聞かれても良かったはず。続くミッドウィークの北京国安戦では、例えばベンチに守備的なボランチを入れなかったことや、米本が傷んだところに徳永を上げたりするのではなく田邉を落としたことなど、一転して「勝ちしか見ていない」采配となりましたが、これはアウェーでの戦いにおけるフラストレーションを晴らしたい一心によるものなので度外視するとして(試合後コメントの端々からそれは感じられる)、てっきり私は第1のターン終了はACLとの並行が終わり、A代表3連戦のために一時中断する5月下旬頃だと思っていたので少し驚いた次第。で、このコメントを見る限り、ポポヴィッチ監督の頭の中ではいよいよ次のターンへ進もうとしているのかな?という風に推測できるところでもあります。
 そんな中、週末の対戦相手は首位・仙台(しかもアウェー)。手倉森体制5年目となり、ブロック守備においては一定以上の堅固さとオートマティズムを確保したと判断した今シーズンは、全体的にラインを前に出し、高い位置からの積極的なプレッシングで圧力をかけてボールを取りきり、攻撃面にもプラスをもたらしたいというマイナーチェンジを施しました。それがピタリとハマり、リーグ戦はここまで5勝1分けと負けなし。しかも14得点5失点と、得失点差に狙いがしっかりと反映されている状況です。これだけをとっても、この試合東京はどういうプランで試合に臨むべきか−これまでどおり「すべて勝ちにいく」なのか、勝ち点1も良しとするのか−悩ましいところなんですが、仙台は仙台でナビスコカップを含めてここ3試合に限れば1勝1敗1分け、6得点7失点と開幕からのハイパフォーマンスに翳りが見られ、この試合に向けてはまず「守備の立て直し」を重視したいという声が聞こえてきます。そのコメントが、仙台の十八番であり、広島や鹿島も採用した「低めの守備ブロックで耐え、カウンターで一閃」というスタイル重視を示唆するのだとすれば、東京には敗れた過去2戦で得た教訓とも言える「ある程度ボールを回せる中で、何を重視して、どこで仕掛け、どこは我慢するのか」という機微を見た戦い方が求められるところ。そして、どんな結果になったとしても、ポポヴィッチ監督が試合後どういう視点で試合を振り返るのか、それによって、第1のターンが終わったのか、それともまだ続くのかを判断できるのかなと思っています。そういう意味で、私にとっては単なる「首位対何とか」というものではない、シーズンの1つ目のヤマとして注目したい試合になりそうです。


P.S では、第2のターンのテーマは?と聞かれれば、私なら「ドリブル」と「リスクマネジメント」になるんだと思っています。まあ、「リスクマネジメント」って言葉を現状全くうまく説明できないので、言いっ放しで終わりますが(苦笑