続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

Jリーグディビジョン2 第16節 東京1−0徳島 雑感

 押している時間帯にもう1点取ってくれれば左団扇で試合を見ることができるわけで、この日も谷澤が後半あった3つの決定機のうち1つ決めてくれれば…とか、セザーワンパターンすぎるやろ!とか(効いてはいましたけどね)、

またボールポゼッションはかなり高かったが、足が止まり出した時に、怖さ・アイディア・枚数・コンビネーションが足りない。選手交代を含め、相手を崩し切ることが必要だと感じている。2点目を取りにいくために、チームとして積み上げていかなければならない。

 と言う割に選手交代はそれでよかったの、大熊監督?などありますが、何はともあれ今季5勝目。そのうち4勝が「1−0」。私はこのヒリヒリ感がいよいよ楽しくなってきましたよ(笑)
 それもこれも、今野&森重のCBコンビのおかげ。もう繰り返しになりすぎて鬱陶しいと思いますが、この2人が崩されての複数失点、というシーンが全く想像できないですね。それどころか、「チャレンジの今野、カバーの森重」が完全に確立され、コッソリかもしれませんけど高橋、梶山の守備面での貢献度が試合ごとに高くなってきたことで(この日の梶山の守備意識はなかなかのものだったかと)、いよいよ「複数失点なんか絶対にしません!」って言い切ってもいいレベルかなと。この日も崩されたのは後半の後半に2回あったぐらいで、しかもその2回目は「エリゼウのアバウトな放り込み→佐藤が今野を背負ってポストプレー→落としを柿谷がミドル」という、正直崩されたというのは言い過ぎか?ぐらいのシーンでしたが、そこでポストプレーをさせてしまったことなのかシュートまで持ち込まれたことなのか、ともかく相手の思うプレーをさせてしまったことに対して自らを叱咤した今野を見た瞬間、「あ、こりゃ次元が違うわ」と改めて思わされました。森重もやっぱりイエロー無しでここまできたのは、全く無理をする必要性がないからだと再認識しましたし。あ、今の森重はCBじゃなくてリベロですよ、リ・ベ。ロ。そこんとこよろしく!
 まあ、そうは言いながらも、当然ミスからの事故みたいな失点−例えばこの日は徳永が絶不調で、つまらないミスからピンチになったシーンが2、3度あった−は長いシーズン絶対にあります。また、それに腹が立たないと言えば嘘になるでしょう。しかし、プレーしている側はそれを極力減らすよう集中してプレーし続けることが大前提だとして、見ている側はそれが必要悪というか、サッカーという競技の性質上絶対起こりうるものとして受け入れる必要はあると思っていて、そこにヒステリーになることはないんじゃないかなと、私はそう思っています。そんなところで揚げ足を取ることより、今の守備が個の集合体の賜物であったとしても、ほとんど崩されていない、そして、気がつけば鳥栖、熊本と並んでリーグ最小失点になった事実が大事。堅守と言えば愛媛?熊本?ノンノン、今はFC東京こそが堅守なのであります。そこは胸張りましょうよ。
 というわけで、大熊監督からすればこのシチュエーションが本意ではないと思いますが、約1/3を終えて、今季のチームの骨格・土台はようやく見えました。いよいよここからは肉付け・建築、つまりは、いかに攻撃を積み上げられるか、ですね。私はようやくそこを要求してもいいところに来たと思います。当然、この先も紆余曲折はあるでしょう。勝ち切れなかったり負けたりはあります。でも、楽観視してものを言えば、これからますます右肩上がりになれる(下がることが考えづらい)チームなんですよ、今のFC東京は。怪我人が戻り、2点目、3点目を取れるチームになれば…と考えたら、ワクワクするでしょ?それでいいじゃないですか。いや、それがいいじゃないですか。それでも「メンバーにしては内容が乏しい」とか「J1を見据えた戦い方が…」とか、厳しくも含蓄のある一家言を持っている方は、好きに述べていただければ。サッカーの見方は、一つじゃないですからねー。


P.S 勢いで書いちゃいますけど、前回(6/13付)のエントリで「『草民頂点のゼロトップ』をスクランブルではなくオプションレベルにまで…。でも、まだ基本パターンをしっかり作れていないのに、先にそちらを求めてしまうのは本末転倒」と書きました。で、いよいよ基本パターンができつつあるので、「草民(頂点)のゼロトップ」に基づいてのラスト10分はこのメンバー、この布陣のサッカーが見たいなぁ、というのをぼんやり。スタメンは今日の11人+鈴木が怪我から戻ってきてベンチ(外れるのは…ごめん、下田)という前提です。

パターン1
――――――田邉――――――
鈴木――――ナオ――――大竹
――――梶山――高橋――――
北斗――今野――森重――徳永
――――――GK――――――


パターン2
―――鈴木――――ナオ―――
――――――草民――――――
―――梶山――――上里―――
――――――高橋――――――
北斗――今野――森重――徳永
――――――GK――――――

 パターン1は、かつてローマがやっていたような4−2−3−1のゼロトップ。パターン2は、日曜の朝に見たU−17日本代表(まあ、モデルはきっとスペインのあのチームでしょうけど(苦笑))が見せたような形。これをゼロトップと呼ぶのはいささか憚られるところがありますが、形としては面白いかなと。パターン2は、羽生がもしまだまだ動けるようなら上里のところ羽生にして、北斗→椋原で守備を担保する、ってやり方もありかと。このオプションの意図については…さらにまたの機会に(えー