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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ第5節 東京U-18 0−0 流通経済大学付属柏高校 雑感

 このGWは、トップチームも3連戦でしたがU-18もプレミアリーグ3連戦。残念ながら清水戦はアウェーのため、東京ダービーは法事による帰省のため見ることができませんでしたが、結果はそれぞれ0−2、0−1と敗戦。1回戦総当り(全9試合)のプリンスリーグとは違い、2回戦総当りとなったプレミアリーグにおいてこの連敗をそこまで悲観することはないと思いながら、しかし、それでも全10チームで18試合しかないことを考えれば、序盤でこれ以上勝ち点を失いたくないのも事実。同じ1勝2敗で4試合目を迎えた流経大柏高校との負けられない1戦を深川グランドへ見に行ってきました。
 道すがら、ついに手をつけてしまったスマートフォン流経大柏のここまで3試合はどんなんかな?と思って公式記録を辿ると、まあこれが面白いぐらいに毎試合メンバーが複数人入れ替わっていて、3試合連続出ていたのはGK梅澤、DF竹原、田上、MF木村、宮本の5人だけ。東京がほぼスタメン固定しているのとは対照的でしたが、しかし、かつて本田監督が「この時期の公式戦は、すごくいい。練習で見ていた選手が、試合でどのように変わるタイプなのかを試し、順を追って確かめることができる」「春は基礎体力を作りながら、個性を見極め、組み合わせを試す。できるだけメンバーを固定せず、多くの選手をいろいろなポジションで試す」と語っていたのをふと思い出して、そして、FW登録の8宮本をCBで、MF登録の15三鹿をSBで、DF登録の5田上を2列目で起用してきたのを見てあぁ納得。ユース年代での通年リーグ元年となる今年、果たしてどこに第1のピークを持っていくのか、というのは、おそらくどの指導者の方も思案しているところだと思いますが、こういうのを見ると、Jユースと高体連ではこの大会に対するモチベーションというか、フォーカスの仕方が微妙に異なる、しかし大枠としての思考はこれまであまり変わらないのかな?と思い始めたりしています。その目線で言えば、朝日新聞のこの記事はなかなか読み応えがあるかと思うので、ぜひ。


 さて、試合…と思いましたが、全くメモを取っておらず詳細があやふや極まりないので、そのあたりをしっかりカバーしつつ読み応えのある文章についてはサッカーを知っている方々にお任せするとしまして、私は特に目に付いた2人の選手についてちょろりちょろりと。まず1人目が19斎藤。1年時に彼のプレーを見る機会はあまり多くありませんでしたが、その中で勝手に思っていた好イメージは「機動力を生かした裏への飛び出しと、前からのチェイシング」。逆に、171cmと上背的には恵まれてはおらず(これからまだ伸びるかもしれないけどね)、競り合いやポストプレーの類はそれほどでも…とも。
 いきなりちょっと話はそれますが、今年の東京U-18が得点力不足(4試合で2点、シュートも1試合平均8.5本と少なめ)に陥っているのは、センターラインでタメを作れる選手がいないことが大きいのかな?と思っていて。09年は平出−年森(山崎)−重松、10年は松藤−佐々木(橋本)−前岡と中でボールを持てる、時間を作れる選手がビシッといたことで、サイドプレーヤー(09年なら三田、梅内、阿部ら、10年なら武藤、岩木、廣木ら)が無理なく前を向けて、しかも数的不利にならずに勝負できる形を作れていたと思うんです。しかし今年は、DFでは4石原、5小林、2下川らCB陣のビルドアップ能力が、現状だけで言えば平出や松藤レベルにはなく、時折効果的なロングボールで局面を打開こそすれど(この日も1本すごいのはあった!)、相手のプレスを引き寄せつついなせるショートパスや、タイミングのいい楔のパスは少ないなぁ、というのが正直なところ。中盤も、ご存知のとおり10橋本が2種登録で基本的にトップチームへ帯同しているためにいないものと思った方がよく、空いたボランチのポジションにはFW登録の9冷岡が起用されていますが、やはりボランチ起用にはまだまだぎこちなさが残るのは否めず(でも、徐々によくなっているのも事実!)。そしてFWも、18岩田、斎藤、11湯浅、32岸が、もちろん細かな違いはありますけどざっくり言えば「攻撃では裏取ってナンボ、守備では前からの積極的なプレッシング」と似通った特徴を持つ選手が揃い、重松、前岡のようにCBとガツンと競り合ったり、相手を背負って状態でボールを受けたり(パスを引き出せる)という仕事については、やや期待しづらいなぁ、と。そのため、左は7岩木・6村松が個人技で、右は13福森、3吉田がコンビで崩そうとする兆しは見えつつあるものの、当然相手もそこのケアを怠ることはなく、結果どうしても数的不利に立ち向かわなければいけないというシーンが目立つここまでだと、私は感じています。
 話を斎藤に戻しますが、これまでは「スタメン出場も前半で交代」が2試合、「ベンチのまま出場機会なし」が1試合、しかも3試合でシュートはゼロ。浦和戦なんかはものすごく冷たい言い方をすれば戦術面の犠牲となったぐらいで、本人は忸怩たる思いがあるだろうなと容易に推測できました。それでも先発で起用されると知り、個人的にどう「反発」してくれるのかを期待して見始めました。結果から言えば、この日も途中交代(74分に11湯浅と)で、シュートはゼロ。これだけなら「あー、やっぱりダメなのか…」と思われる方がいると思いますが、しかし、プレーの中身はこれまでとは比べ物にならないほど濃かったと言い切ります。断言します。で、なぜ先ほど話をそらせたのかというと、この日の斎藤は今の東京U-18に足りないと先ほど書いた中でのプレーを積極的に引き受けて、しかもともに180cmオーバーのCB4中村、8宮本相手にある程度意図したプレーが出来ていたのがすごく印象に残っていて、それを引き立たせたかったから(引き出し方下手くそ!という声は甘んじて受け入れますw)。序盤こそはね返されるシーンが多かったかもしれませんが、しかしぶつかり合って感覚を覚えていくごとに競り勝てる、収められるシーンが増えていったのはこの年代の選手らしい「覚醒」っぷりで、その他でもフィフティなルーズボールに飛び込んで相手と交錯してもビクともしないだとか、味方が受けたラフプレーに対して声を荒げるだとか、ゴツゴツしたオーラがほとばしっていたのは見ていてすごく嬉しかったし、心強かったなと。まあ、私はユースの試合を数多く見られているわけではないので、もしかしたら斎藤にはこういったパーソナリティがもともとあったのかもしれませんが、しかし流経大柏という、数多あるこの年代のチームでも屈指のフィジカル力を持つ相手に対してこれだけファイトしてくれたというのは、収穫以外の何者でもないでしょう。斎藤が継続してこの仕事で存在感を見せてくれるなら、岩田の持ち味であるオフ・ザ・ボールの動きがもっと相手の脅威になるだろうし、サイドアタックであったり、2列目、3列目からの飛び出しであったりが活きてくるはずですから。今後は、まずこの日の内容をベーシックレベルにすること、そして、その上で自分がどうゴールに向かうか、ですね。


 もう1人が福森。公式記録を見て驚いたんですが、この日の最多シュートは4本の福森でした。その内容も、1本目が左からの岩木のクロスに(岩田のスルーを挟んで)右からエリア内に侵入して合わせた形(惜しすぎるポスト直撃!)、2本目がスローインを受けてからの形、3本目、4本目はそれぞれ岩田、斎藤のポストプレーによるパスを受けてのシュートと複数のバリエーションがありました。ただ、取り上げたいのはそこではなくて。
 4本目のシュートはオフィシャルによると62分だったようですが、そのあたりを境に明らかに運動量が落ちたんです。もちろん、そこまでタフな上下動や中外の出入りを繰り返していたことを考えれば仕方ない部分はありましたが、攻守の切り替えが遅くなり、相手の横の動き(フェイントなど)についていくことができず、腰に手を当てて肩で息をするシーンが増え、1谷から「ケンタ頑張れ!」と声をかけられるほど消耗しているのはありありと見て取れて、湯浅がピッチサイドで交代の準備をしているのを見て、私はてっきり福森がここでお疲れさんだと思ったぐらいでした。しかし、湯浅は斎藤との交代で、福森はそのままピッチに残ることに。むしろ斎藤はまだまだ動けていたし相手の脅威になっていたので、正直この交代を見た瞬間は「倉又さんしくったかも…」と思ってしまったんです。しかし、そう思った私をあざ笑うかのごとく、この交代の前後から突如また福森が息を吹き返したのを見たときは、本当にビックリしました。倉又監督がどのような意図を持って斎藤→湯浅という交代の手を打ったのかは分かりませんが、もしその根底に「福森ならまだ走れる」という思いがあったのならそれはものすごい信頼の表れで、福森自信も交代が自分ではなかったことを意気に感じて最後の力を振り絞ったのならそれは素晴らしいメンタリティだなと。「頑張る」のは当たり前で、その上で「頑張れる」ことが求められ、それを体現するのが倉又サッカー(イズム)だと私は勝手に思っているんですが、この日の福森を見て、「彼なら大丈夫だな」と確信しましたね。吉田とのコンビネーションも日々向上しているように見えますし、反対に位置する岩木が攻撃のメインキャストであることは揺るがないと思いますが、しかし右サイドもなめるなよ、と言っておきたいと思います。岩田含めて、2年生いいよいいよー!(23小泉や、25二瓶も見たいなー)


 結果的に、GW3連戦がノーゴールだったことは残念でした。しかし、元来がスロースタートのチームにあって、ポツポツと熟成の萌芽が感じられたのは良かったなぁと。このドローは前向きに捉えて、次の静岡学園高校戦を勝利で飾って、中断期間のクラブユース選手権に繋がっていってほしいなと思います。磐田行きたいなー。