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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

練習試合

FC東京ユース

 大会のフォーマットを一新し、いよいよ全国レベルの通年リーグ戦が始まる今年のU−18年代。本来は今週末からその新リーグ(高円宮杯U−18サッカーリーグ 通称「プレミアリーグ」)が全国一斉で始まる予定でしたが、大震災の影響で東北の青森山田高校、尚志高校がらみのカードが延期となり、初戦が青森山田をホームに迎えて…のはずだった東京U−18は開幕を1週待たされる格好となりました。で、今週は結果的に最終調整という形で練習試合を行うということだったので、今年初の深川へ行ってきました。相手は横河武蔵野ユースです。


 まず、プレミアリーグの登録選手についてはこちらのページをご覧ください東京オフィシャルの選手紹介ページも昨日かな?更新されましたので合わせて。全員がプレミアのメンバーに登録されてないのは、レギュレーションの問題?気になる方は、調べてください(えー) で、10番は橋本がつけるんですねー。でも、2種登録され基本的にはトップチーム帯同になるようで、どこまでこちらに絡むかは不透明です。
 さて、この日は45分×3本か4本(最後までいなかったのでわからないw)行われまして、1本目のスタメンが主力と見ていいんでしょうけど、その11人でプレミア初戦に臨む…ってほどではないというところはまずご了承いただければ。その1本目のスタメンは以下の通りでした。

−−−19斉藤−−18岩田−−−
7岩木−−−−−−−−-13福森
−−−-9冷岡−−-8山口−−−
6村松−4石原−-5小林−3吉田
−−−−−−-1谷−−−−−−

 まず驚いたのが、冷岡のボランチ起用。先ほど書いたとおり橋本がトップ帯同、U−17代表の野沢がメキシコ遠征帰りでコンディションが整わず?という中での選択(つまりはセカンドチョイス)だったと思いますが、まさか冷岡をボランチで使うとはさすがに予想できず。で、冷岡が中盤センターの経験があるのか勉強不足で全く分からなかったので、この起用にはさすがに半信半疑…じゃないか、二信八疑ぐらいに見始めましたが、案の定守備時のポジショニングは甘く、山口との役割分担もはっきりしていなかったことで、二人揃って前に出てポジションを空けてしまったり、逆に二人揃ってDFラインに吸収されたりが何度か見られ、その不安定さを突かれて真ん中からシュートまで持ち込まれるシーンが1つや2つではなかったように思います。
 しかし、冷岡をこのポジションに使った意図がはっきりと感じられたシーンがあったのも事実。それは攻撃に入った時ですが、上でも書いたとおり基本的には4−4−2のダブルボランチシステムでしたが、攻撃時には見た目にはっきりと分かるぐらい冷岡がトップ下ぐらいの位置までポジションを上げ、そこでボールを受けてシュートに持ち込むだとか、サイドからのクロスに対しての受け手になったり、2トップへのクロスやロングボールのこぼれを拾うだとか、シャドーストライカー的な仕事をやろうとする動きが多く見られたんです。この日は特にロングボールが多く、斉藤や岩田が競ったこぼれを拾う形…ってのがどこまで意図的だったのか、事前の指示だったかは分かりませんが、しかし冷岡を2列目以下で使う以上は「いかに攻撃に絡めるか(絡ませるか)」というのは大きなテーマとなるはずで、去年の佐々木ボランチ起用における狙い−低い位置でのボールキープ、オン・ザ・ボール(ドリブルやワンツー)での前線との絡み−とは違うこの形をどれだけ選手達がモノにできるか、倉又監督がモノにさせられるのかは、冷岡だけにヒヤヒヤする部分もまだありますが、楽しみな部分も大きいなぁと。


 引き続き個人のお話を。私がこの日印象に残ったなぁ、と思ったのが、谷、岩木、吉田、32岸の4人でした。
 谷は「安心と信頼の東京GKクオリティ」を遺憾なく見せてくれたなぁと。あくまで個人的に思うそのクオリティとは、「反射神経がいい」「キック上手い」「声が出る」の3つなんですが、1つ目はDFラインをほぼ完全に崩されて決定機を与えたシーンが2つか3つあったんですが、そこからのシュートを見事に全てストップして見せました。特に後半早々に見せたセービングは見事の一言でしたね。2つ目ですが、去年正GKだった三浦のキックがあまりにも凄すぎて、現時点で比較するのはさすがに可哀想ですが、しかしキックの弾道の高低であったり、ダイレクトキックも蹴れればドロップキックもある程度コントロールできるなど、水準以上のものは感じましたね。あとは緩急の「急」。ボールを収めた後、どれだけ前の状況を即座に認識して、的確なキックないしスローをできるのか。そこが成長すれば、ますますですよ。そして3つ目。これが一番大事なところですが、一昨年の崔、去年の三浦もよく声が出る選手でしたが、谷も負けてません。特に、味方のチャレンジやミスに対しての励ましというか、「オーケー、それでいい!」とか「大丈夫、切り替えろ!」という類の声とお尻パン!はいいですねー。2年生の16馬場もいいGKで(2月の新人戦では、谷が怪我していたこともあって彼がゴールマウスに立ち、ヴェルディとの決勝ではPKをセーブするなど勝利の立役者となりました)、今年もいいGKを持てる幸せを噛み締められることになりそうです。
 続いて岩木。2年生だった去年から時折スタメンを任されたり、ベンチスタートでもほぼ必ずと言っていいほど途中から起用され、チームに欠かせない選手ではありましたが、その経験値よろしく、この日はとにかく個が際立っていました。任されたポジションは左SH。去年は主に右SHでのプレーだった記憶があって、利き足も当然右なので、いわゆる「逆足」のポジショニングとなったわけですが、その配置のメリットであるインサイドカットからのシュートで!…というよりは、とにかく縦に仕掛けて仕掛けて左足でクロス!というシーンの方が多く見られました。で、その左足の精度は決して悪いものではなかったのには驚きを覚えましたし、同時に「こりゃ武器になるぞ」というワクワク感を強く持ちましたね。「縦」が相手の脅威になれば、当然「中」へのコースが開きますし、その逆も然りな訳で。去年から頻繁に組んでいる村松とのコンビ熟成をさらに図るとともに、このまま縦への強さを身につけていってくれることを期待しましょう。
 さらに吉田。90分通してのパフォーマンスが相当良かった、というわけではありません。B戦や練習を見ていないので断言は出来ませんが、左の村松・岩木コンビに比べれば、吉田・福森コンビが即席というか、やってきた時間が短いのは明らかなはずで、事実追い越す動きだとか、2人で崩すシーンというのはあまり見られませんでした。しかし、その少ないオーバーラップのシーン(そこからのクロス)に、個人的には可能性を感じたところ。これからSHの選手とのコンビネーションが良くなってきて、すっとオーバーラップできる回数が増えれば、面白い存在になれるんじゃないでしょうか?守備をしっかりできますしね。
 最後に岸。今年U−15深川から上がってきた1年生ですが、拮抗…というよりは試合がやや停滞してしまった時間帯に途中交代で入ると、「谷のパント→誰かがフリック→それに反応してDFラインの裏へ抜け出し、相手GKのポジションを冷静に見切ってのループシュート」って形でゴールを決めまして。そして、その瞬間あちこちから「カンタ、持ってるわー」という声が多数でましてw まあ確かに、あのゲーム展開の中でゴールを奪うというのは、よほど試合の流れを変えられる何かを持ってないと出来ないのかな?と思わなくもなく、しかし、U−15深川の時に2、3度見ていたときからそういう「ゴールの雰囲気」は持っていた選手であるという印象は強く残っていたので「だよねぇ」という感想もあって。プレミア登録選手一覧をご覧いただけると一目瞭然で、仮に冷岡の主戦場がボランチとなれば、FW登録は11湯浅、岩田、斉藤、岸の4人しかいないわけで、必然的に出番は多く回ってくることが予想されますが、大いに期待しちゃいたいなぁと思ってますね。


 というところで、3本目のスタートメンバーについても書いておきます。一部、間違ってるかもしれませんが、そこは誰か訂正してくださいw

−−−11湯浅−−−−32岸−−−
25二瓶−−−−−−−−−23小泉
−−−15野沢−−−34鴨池−−−
26川上−22浅野−2下川−27青木
−−−−−−16馬場−−−−−−

 で、橋本、野沢をともに使えると仮定しての、開幕戦予想フォーメーションはこんな感じ?

−−−-9冷岡−−18岩田−−−
7岩木−−−−−−−−-11湯浅
−−−10橋本−−15野沢−−−
6村松−4石原−-5小林−3吉田
−−−−−−-1谷−−−−−−

 2トップがどうなるか?とか、右SHにそのまま福森とか二瓶の抜擢ある?とかいう部分はありますが、ボランチ、DFライン、GKは恐らくこれで不動でしょう。となると、注目すべきは谷、石原、小林のトライアングルでしょう。人選、そして形の構築にあたって、攻撃は結構時間かかるはず。そもそも、例年東京U−18はスロースターター、というのが大方の統一した見解だと思いますし、(あくまで私が見始めたここ2、3年の中での比較ですが)例年と違って際立ちすぎてる個はなくて(岩木がそうなってくれる期待感はありますよー)、そこでの強引なアドバンテージってのがないと思うので。であるならば、しっかり守って、キッチリ守って最少得点差で勝つことが絶対に必要になってきます。思えば、去年終盤の三浦、松藤、小林のトライアングル(そこに橋本を加えたダイヤモンド)の強固さたるや、とてつもないものがありました。しかし、谷、石原、小林のトライアングルにも、そこまで辿り着ける素地はあると確信しています。1年をかけて、どこまでのレベルに到達してくれるのか。それを1つの楽しみにするのも、面白いんじゃないでしょうか?


 誰しもにとって、2011年というのは一生忘れることのできない、辛く、厳しく、難しい年になるでしょう。ことサッカーにおいてもそれは一緒で、様々な思いを抱えながらのプレーをすることを余儀なくされる選手は多いはずです。しかし、ピッチに立って、自らがまとうユニフォーム、そしてエンブレムに誇りを抱いて、目の前の相手と対峙するその90分間だけは、誰かのためではなく自分のために、プロであれば勝利のために、ユース年代であれば成長するために戦って欲しいなぁと私は願っています。何かを与えるだなんて、気負わなくてもいいから。選手達のプレーから何かを感じる、何かを受け取るのは、私達見る側が各々の価値観で、各々の目線でやるべきことだから。私達は、ピッチ内で100%を出し切る選手達の後押しを、その90分間だけは日々の辛苦を忘れてするだけだから。
 トップチームのリスタートより1週間早く始まるユースっ子の奮闘を、事情が許す方は是非応援してあげてください。開幕戦(正確には第2節なんだけど)は、4月17日です。