続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

度を超えた3連休

 去る3連休は久々に体力的に無理なことをした感じだったので、ダラダラ書いてみようってなもんで。


 土曜日は雨の中国立競技場へ、高円宮杯準決勝 東京U-18 3−1 三菱養和SCユースを見に行きました。今大会はベスト16(東京が青森山田に2−0で勝利)しか見れてなくて、しかもそれが俺ダービーだったことで東京を100%応援できず、さらに決勝戦も欠席が決定していたため、ここで全力を振り絞ろうと意気込んで国立に向かいました(そのくせ、国立に着いたのはキックオフ15分前ですがw)。試合内容は上のリンク先をご参考ください(なぜかここと決勝だけ箇条書きスタイルになってたw)。お気付きかと思いますが、前半養和が得たゴール前のチャンスは、大袈裟じゃなくダイジェストに書いてある前半34分のFKと38分のクリアのこぼれから…という2回だけ*1で、流れの中からのピンチは皆無でした。CKも0本でしたし。で、
 ここまで勝ってきた5試合、計450分間(ロスタイム除く)無失点でいられるのは絶対にそれなりの理由があるわけで、私も青森山田戦を見てそれなりに感じるところはありましたけど、それに確証が持てていたわけではなくて。なので、この試合は前半から守備についてばっかり見ていました。そしてそれは、「これは点取られないよ。スゴイ。」と試合中につぶやくほどでした。まあ、何が?と言われると、「前線からのチェイシングを怠らず、中盤はそれに連動して動き、DFラインは下がりすぎずにMFラインとのコンパクトさを保つ「チームの守備」が徹底されており、その中に1対1で負けない、セカンドボールをしっかり狙って拾うことという「個人の意識」がまぶされている」という、分かったような分からないような表現しかできないのが申し訳ないんですが(単に中の人の筆力不足とも言う)、ともかく養和が攻めあぐねていたのは疑いようのない事実。中でもGK三浦+CB松藤&小林+ボランチ橋本の4人は、基本配置よろしく「ダイヤモンド」のような堅さを誇り、(怪我で本調子ではなかった)田中、近藤、若狭といったセンター攻撃陣は沈黙のまま。サイドも右廣木、左村松の両SBがしっかりと蓋をできるので、先ほどの3人がサイドへ流れてきても、また、「養和のメッシ」こと個人スキルに長けた佐藤にしてもそりゃ攻めどころがないなーと素直に思ったところ。
 また、東京が攻撃している時の守備の準備にも随分目を凝らしていましたが*2、攻守が切り替わった瞬間にCB2枚だけで相手の前線を見るような不手際はなく、SBどちらかであったり、ボランチのどちらかであったりがしっかりとヘルプに入ってリスクが回避されることで、万が一カウンターにつながりそうなボールが出てきても、CBのどちらかが「ここで奪いに行って仮に交わされても後ろがいる」ってな意識で迷わずボールの受け手に対してチャレンジに行けるんですよね。しかも松藤、小林はある程度チャレンジもカバーも高いレベルでこなせるために、相手FWからすれば「どちらからもプレッシャーを浴びる」厳しいシチュエーションとなり、おのずとポジション取りが難しくなるわけで。PKになったシーンは相手の1対1を褒めるべきで、そのシーン+そこからバタバタした(養和がイケイケ感を取り戻した)数分間だけは押し込まれましたが、90分トータルで見ても完全に崩されたシーンは3度あったかなかったか。素晴らしいゴール3つも称えたいですが、やはり守備の勝利だったと思います。次はいよいよ決勝。まだ見ぬ頂へ立つにふさわしいチームだと胸を張って言えるここまでの内容。それがぜひ現実のものとなって欲しいと願いながら、雨の降りしきる国立競技場を後にしました。


 日、月は実家へ戻っていました。理由は妹の入籍に伴う親族の顔合わせのため。かつ、私が「父」になる前に「伯父」になること(って書けば、どういうことか分かりますよね?)へのお祝いも込みで。11時過ぎに空港に到着し、家について早々に開始。親戚が事前に仕出し屋へお膳を発注していて、それを食べ、お酒を飲みながらほどほどに…という予定だったようですが、秘密裏に相方がスーパー気を利かせてパールビーズのティアラウェディングベールブーケ&ブートニアを作って持ち帰りまして、それをつけて登場したら一盛り上がりしまして。みんなして並んで順番に写真をとったり、伯母が年甲斐もなく(って書いたらスーパー失礼だけどw)そのティアラやベールをつけてみたり、妹が手紙を読んで場がしんみりしたり、素晴らしい会になってよかったなと。諸事情により結婚式はしないとのことで、その代わりっぽくなったのもよかったし。で、正午から飲み始め、ビール、焼酎、ウイスキー(XOなんて初めて飲んだわ)など色々飲んで、寝たのが日付変わった0時過ぎ。つまりは、ダラダラとではありますが12時間飲み食いしてまして。飲んでいる時は気が張っていたのか、相当楽しかったのか、全く酔ったという自覚がなかったんですけど、さすがに次の日は二日酔いになり、午前中はずっと寝てました(苦笑) 妹夫婦は起きたらいなかったし(7時過ぎには家を出たそうで、俺も挨拶したらしいんだけど、若干その記憶がないのだw)。その後17時の飛行機で東京へとんぼ返り。帰ってきて高円宮杯決勝を見て(BS朝日サンキュー!)から寝たんですが、さすがに次の日熱が出まして、少し休む羽目になったのはまあご愛嬌ということで。楽しかったし、妹の成長した、晴れ晴れとした姿を見ることができたから、それで兄は満足なのだよ!


 ってな閑話休題を挟みつつ、月曜に行われた高円宮杯決勝 東京U-18 1−2 広島ユースについて短く。橋本が出場停止で出れませんでしたが、準決勝を出場停止で欠場した武藤、受験で欠場した前岡、江口が戻り、ほぼベストメンバーで迎えた大一番。前半45分までは、間違いなくカップは東京の手にありました。立ち上がりこそ広島に主導権を握られかけますが、準決勝をも上回る個々の惜しみない、連動したプレッシングが広島独特のビルドアップを完全に凌駕し、広島守備陣はホスピタルなパスかクリアするかしかできず、そのセカンドボールも東京が拾い続けたことで、さながらハーフコートマッチのようになっていました。その中で、岩田の素晴らしいスルーパスから佐々木が抜け出し、GKとの1対1を制して先制したところまではよかったんですが、秋岡、岩田がそれぞれクロスバーに嫌われたり、CKから岩田のゴールが決まった!…と思ったらその前で前岡が(テレビで見る限りはよく分からない)ファウルを取られてノーゴールになったりと、「この時間帯に2点目取れないと…」ということが誰しもの頭を過ぎってはいた展開であったことも事実かと。で、その懸念が現実となってしまったのが前半ロスタイム。特別カウンターを浴びて守備のバランスが崩れた…というシーンではなかったと思いますが、しかしクロスに対して中が2枚のみになってしまう今の東京の守備からすれば考えられない状況が起こり、結果的に大外から入ってきた越智を完全にフリーにしてしまうことになってしまいました(とはいえ、この時間にあそこまで入ってきた越智は素晴らしかった)。もちろん痛すぎる失点ではありましたが、しかし前半46分間をトータルで見れば決して悲観するところはなく、しっかりと切り替えて後半に臨んでくれればという気持ちでハーフタイムへ。
 そして後半。立ち上がりからペースを掴んだのは広島。あの1点と自分達のビルドアップを信じて貫こうという強い気持ちが今度は東京のプレッシングを上回り、前半には全く見られなかったテンポのよさがピッチのそこかしこに見られるようになりました。現代サッカーにおいて東京が用いているシンプルなボックス型の4−4−2は、DF−MFの2ラインが(FWまで含めた3ラインでもいいんですが)コンパクトさを保ち、連動して動けているうちは相手の攻撃を無力化でき、その上で攻撃にも素早く出ることが出来るシステムですが、しかしそのコンパクトさを保てなくなった瞬間に2ラインの間を使われ、そこを埋めようとしてさらにギャップが生まれ、結果守備が後手後手になってしまうシステムでもあると思っていて、シンプルそうに見えて実は全員の戦術理解度の高さと献身さが求められる難しいシステムだと…っていう適当な薀蓄はさて置き、言いたいことは東京の守備が効かなくなり、広島ペースになっていったということ。そして、その時間に耐え切れずに失点してしまったことは、個人的にはすごくダメージがありました。ただ、もちろん前に出なければいけないシチュエーションとはいえ、即座に気持ちを入れ替え、再び自分達の時間にしてしまった選手達の頑張りには、テレビの前でしか見ることが出来なかったことへの少しの後悔と、誇りに思える気持ちを感じたところ。最後のセットプレー連発からのチャンスにはその度に声を出して見ていましたが、ついにゴールを割ることが出来ず。非常に悔しい、悔しい結果に終わりました。
 もちろん、勝ってほしかったです。しかし、クラブユース選手権のグループリーグ敗退という悔しさをしっかりと糧にしてここまで勝ち上がってきたことについては自信にしていいし、なんら下を向く必要もないでしょう。広島へのリベンジのチャンスは、冬にも残されていますし。本当にお疲れ様でした。そして、現地で選手の背中を押し続けてくださった皆様も、本当にお疲れ様でした。

*1:シュートは3本だった。あと1つは…記憶にないってことはチャンスじゃなかったんでしょう(えー

*2:おかげで、1点目のシーンは誰が決めたのか分からなかった(苦笑)