続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

10−11 その19 CLグループリーグ第2節 インテル−ブレーメン

 初戦はともに2−2と引き分けた両チーム。できれば早いうちに勝ち点3を奪って、このグループでのイニシアチブを取りたいところでしょう。9/29のゲームでした。
インテル 4−0 ブレーメン
得点:22、27、81分 S・エトーインテル
     34分 W・スナイデルインテル
MOM:S・エトーインテル

脆弱だったブレーメン守備陣相手とはいえ、圧巻のハットトリックモウリーニョ時代の制約されたタスクから解放された天性のストライカーは、今季の公式戦ここまで9試合11ゴール(うち、ドッピエッタ(1試合2得点)が4試合)と大暴れ中で、手のつけようがない状態。


 立ち上がりからお互いの攻撃陣が目立つ、というよりは、守備陣が高いライン設定の割には中盤でのアプローチが足りず、ボールホルダーがほぼノープレッシャーで意図したパスを出せるために、ラインの裏をあっさりと取られてしまうバタバタとした展開になり、開始10分間でそれぞれ2度ずつ(インテルはビアビアニーのクロスからコウチーニョのヘッド+コウチーニョのスルーパスからスナイデルがGKと1対1、ブレーメンアウメイダが上手くラインブレイクしてGKと1対1+アウメイダの直接FK)決定機が生まれる、バタバタした入りから試合はスタートしました。しかし、自力に勝るインテルが徐々に流れが傾き始め、早々に試合が動きます。22分、中盤でカンビアッソインターセプトをすると、そのこぼれ球を拾ったエトーが瞬時のスプリントでDFを出し抜きGKと1対1になり、冷静にヴィーゼの股下を通したシュートがゴールに吸い込まれ、インテルが先制しました。カンビアッソインターセプトは見事だったとはいえ、その1発でラインを破られてしまうのは、このレベルとしてはいただけない守備だったといわざるを得ませんね。
 さらに27分、エトーが最終ラインと並んだところから数m下り、相手DFが付いてきたその刹那再びゴール方向へ奪取するという(言ってしまえば簡単な)動きでプレードルを完全に振り切り、その動きを見逃さなかったルシオエトーめがけてループ気味のスルーパス。これを素晴らしいトラップで収めてGKと1対1になると、冷静にインサイドで流し込んで追加点を奪います。さらにさらに34分、今度はスネイデルがあっさりとラインブレイクし、エトーからのスルーパスを受けてGKとの1対1を制してゴールを決め3−0。あっさりと試合を決めてしまいます。ブレーメンの守備陣は怪我人が続出(ナウド、フリッツ、フリングス)していて、この試合も本職は中盤センターのウェズレイを右SBで使わざるを得ない急造4バックだったとはいえ、無策のままラインを高く保つことが果たして正解だったのか、攻撃面でもトップ下・ボロウスキが全く機能せず、マリンも今ひとつのまま。正直ブレーメンに首を傾げたくなる前半でした。
 後半。ブレーメンボロウスキに変えてパサネンを投入し、最終ラインのてこ入れと、中盤でのボール支配を高めたい意図を持ってか、パサネン右SB、バルフクレーデ1ボランチ、2列目にウェズレイ、アルナウトビッチ、イェンセン、マリンを並べる4−1−4−1のような形に変更し、その甲斐あってある程度ブレーメンらしい攻撃が見られるようにはなりましたが、J・セーザルに替わって投入されたカステラッツィを脅かすシーンは数える程度。まあ、ある程度意図的にペースを落としたのもありますし、63分にルシオが怪我で退くアクシデントはありましたがそのダメージも特になく、引き続きゲームをコントロールしていたのはインテルで、のんべんだらりとゲームを進めながらも81分にはスナイデルのスルーパスがラインの裏に三たび抜け出したエトーに通り、飛び出してきたGKを交わしたエトーは無人のゴールにゴールをパスしハットトリックを達成。試合はこのまま4-0で終了しました。


 インテル。今季初めて90分間見ましたが、やはりまだベニテス監督のやりたいサッカーが浸透しているとは言えない状態。しかし、端的に言えばリバプール時代のベニテスサッカーは「最終ラインからしっかりとビルドアップしてボールをコントロールしたい攻撃」と「最終ラインを高く保って中盤をコンパクトにして積極的に奪いに行く守備」というスタイルだったように記憶していて、そうだとすれば、当然「ある程度引き気味にブロックを作る守り方ながら、前線の個の力をフルに活かした長めのコレクティブカウンターで点を取る」ことを中心に据えていたモウリーニョ時代からの転換に時間がかかるのは当然。最終ラインの顔ぶれを見れば、ビルドアップ能力が高いとはいえないですしね(苦笑) まあ、1点目のようにカンビアッソが高い位置で奪って、という理想的な形も出ましたし、モウリーニョ監督ですら初年度はマンチーニ監督時代のサッカーから抜け出せなかったわけで、私は長い目で見たいと思います。あ、若手両ウイングについても一言ずつ。コウチーニョは素晴らしいスルーパスを見せたかと思えば、簡単にボールロストしたりと、まだプレーごとにムラがある感じ。でも、センスはありますね。ビアビアニーはそのスピードにビックリ。シルベストルが鈍足に見えましたから(笑) それぞれタイプの違う若手2人、これから楽しみです。
 ブレーメン。私も海外サッカーをそこそこ見ている自負はあるので、ブレーメンに守備の文化なんかないことぐらい重々承知してますけど、それにしたってこの日の守備は拙いの一言。前線、中盤で連動したプレスをかけられないのに無駄にラインだけ高いので、ボールの出し手、受け手ともに自由にやらせてしまう体たらく。フリングスがいれば多少はマシだったかもしれませんが、それでもこの守備では敗戦は免れなかったはず。トゥエンテも攻撃陣はタレントが揃っているため、グループリーグ突破はおろか3位すら…という香りも出てきたと思ってます。