続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

10−11 その18 チェゼーナ−ナポリ

 前節初黒星を喫しましたが、それでも上々のスタートを切ったといえるチェゼーナが、1勝2分1敗とこちらもまずまずの出だしとなったナポリをホームに迎えての1戦。9/26のゲームでした。
チェゼーナ 1−4 ナポリ
得点:48分 M・パローロ(チェゼーナ
     72分 E・ラベッシナポリ
     81分 M・ハムシク(PK)(ナポリ
     88、92分 E・カバーニナポリ
MOM:E・カバーニナポリ

ミッドウィークのELを控えてベンチスタートも、劣勢をはね返すために途中投入。結果、30分間で2ゴール1アシストとその実力をまざまざと見せ付ける形となった。


 まあ、いきなり言ってしまえば、前半はあまり見所がありませんでした(苦笑) というのも、チェゼーナが全くと言っていいほど形を作れなかったから。守備の際にはブロックを下げて、しっかりと人数をかけて守るのが特長のチームではありますが、それでもナポリの圧力を受けて全体が受けに回りすぎたことでナポリの攻勢を強めてしまいましたし、低い位置で人数をかけて何とか奪えたとしても、ジャッケリーニ、スケロットの両ウイングまでもが低い位置での守備に参加しており、ターゲットは前線のボグダニのみ。そこでボグダニが頑張ってくれればまだ可能性があったんでしょうけど、ナポリチェゼーナの両ウイングが攻撃に出てこられないと見るや、3バック全員でボグダニを潰しに行き、さしものボグダニもこのプレッシャーには四苦八苦してボールをキープできません。ならば、ローマ戦やミラン戦で見せたような丁寧なビルドアップに期待したいところでしたが、こちらもナポリの果敢なプレッシングを交わすことができず、パスミスが増えることでむしろショートカウンターの温床ともなりかねない状態に…というわけで、チェゼーナは苦しみます。となれば、ナポリがいつ先制してもおかしくない展開になるのは当然の流れでしたが、ELを控えて主力を一部ターンオーバーした影響もあってか、攻撃陣があと一歩押し切れません。何だかんだ言ってもチェゼーナにガッチリ引かれているのでスペースはないですし、ラベッシ、ソサ、ハムシクではフィジカルの強さがあと一歩足りなくなりますし。前半はこのまま何となく、な流れのまま終了しました。
 しかし、後半早々に試合は動きます。48分、右サイドエリア内でカンパニャーロから上手くボールを奪ったスケロットが中へクロスを送ると、これをパローロがファーストトラップ間違えながらも何とかゴールに流し込み、意外にもチェゼーナが先制しました。ただ、試合は依然ふわふわし続け、お互いが煮え切らないプレーを続ける流れのまま。それを打破すべく、ナポリは温存していたカバーニ、ガルガーノウルグアイコンビを60分に投入すると、これがドンピシャリ。カバーニ、(CFから本来のシャドーに下りた)ラベッシハムシクの1トップ2シャドーが次々とチェゼーナ守備陣を脅かし、攻勢を加速させます。これに対してチェゼーナは63分にパローロ→ラウロの交代から攻撃的なポジションチェンジ(同時にジャッケローニをパローロの位置に落とし、長友をウイングに上げ、SBにラウロが入る)で真っ向勝負を挑みますが、中途半端な前への意識は守備のバランスを崩すことにつながってしまい、ナポリに完全に主導権が渡ります。そして72分、スルスルとエリア内に侵入したドッセーナカバーニからタイミングのいいスルーパスが出て、これを受けたドッセーナのクロスを中で待っていたラベッシがDFを背負いながらもゴールに押し込み同点に追いつきます。さらに勢いに乗ったナポリは81分、スニガのフリーランをラウロがエリア内で倒してしまい(スローで見たらエリア外にも見えたが…)PKを献上。これをハムシクがきっちり決めて、ナポリが勝ち越しました。で、とどめはカバーニ。88分には左足で、92分には右足でそれぞれテクニカルなシュートを決めて、終わってみれば4−1。思わぬ大差がつく結果となりました。


 ナポリ。このレベルのクラブが国内リーグとUEFAのコンペティションを掛け持ちするのは楽ではなく、この日もカバーニ、ガルガーノが投入されるまでは(決してダメなわけではないけど)あと一歩どうしたもんか…という試合をしてしまいました。しかし、どういう形であれ勝ちを拾い続ける機会が増えればそれがチーム力として蓄積されていくわけで。そうなっていくことを期待したいですし、現状でもある程度のメンバーが揃ったときの、非常に流動性のある3−4−2−1は一見の価値ありだと言えるチームでした。
 チェゼーナ。好スタートを切りながら、ここで連敗を喫してしまいました。早くも特徴的なサイド攻撃が研究され始め、この日は快進撃の象徴的なプレーヤーであるジャッケローニが徹底マークに合い沈黙。ボグダニは上で書いたとおり3バックに潰されることが多く、スケロットもアシストしたシーン以外はあまりボールが回ってこず。長友、チェッカレッリの両SBに至ってはオーバーラップした回数がそれぞれ片手で数えられる程度にとどまりました。もちろんいつかはこういう日が来るとは思っていましたが、それが第5節で早くも現れてしまったとなれば、やや先行きを案じてしまいますね。しかし、もともとそこを乗り越えられなければ残留など夢のまた夢。フィッカデンティ監督がどう加地を切るのか、注目です。