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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

10−11 その15 ブンデスリーガ第5節 ハンブルガーSV−ヴォルフスブルク

欧州サッカー

 2勝1分1敗とまずまずのスタートを切ったHSVが、前節ようやく今季初勝利をあげたヴォルフスブルクをホームに迎えてのノルドダービーです。9/22のゲームでした。
ハンブルガーSV 1−3 ヴォルフスブルク
得点:15分 E・ジェコ(ヴォルフスブルク
     27分 M・チュポ・モティング(HSV)
     71、78分 グラフィッチヴォルフスブルク
MOM:グラフィッチヴォルフスブルク

貴重な勝ち越しゴール、そして試合を決める3点目をゲット。FWとしては非常に苦しいゲーム展開の中で集中を切らさずゴールを狙い続け、守備でもしっかりチームに貢献した。


 試合は立ち上がりからホームのHSVが圧力をかけ続け、開始10分でペトリッチが直接FK2本を含む3本の際どいシュートを放つなど一方的な展開になります。ヴォルフスブルクは前節から慣れ親しんだ中盤ダイヤモンド型の4−4−2に戻し、ポゼッションは譲ったとしてもしっかり守って手数をかけずに攻める試合運び−つまりはリアクション−になっているとはいえ、ちょっとこれは凌ぎきれないんじゃないか?と思わせるほどの流れで試合は進んでいました。
 しかし、試合を動かしたのはヴォルフスブルク。自陣でヤンゼンの横パスをカットしたペカリクが、そのヤンゼンが上がってきてがら空きだったスペースに向けて約60m近くドリブルで独走して中へクロス。これがマタイセンに当たってコースが変わり、エリア内に走りこんでいたジェコの足下へちょうど流れてきて、このボールをジェコが右足一閃ゴールに叩き込んで先制点を奪いました。まあ、はっきり言ってビックリしました。ロングカウンターというヴォルフスブルクにとってはおあつらえ向きの展開だったとはいえ、この展開でのファーストチャンスでしたからね。ジェコすげぇ!の一言でした。ただ、この1点が試合の流れを変えるどころか、むしろ、同点に追いつかんとさらにHSVの攻撃が圧力を増していきます。この時間目立っていたのがゼ・ロベルトとピトロイパ。ゼ・ロベルトはベテランらしい巧みなポジショニングと機を見た攻撃参加で、ピトロイパはアフリカ人らしい跳ねるようなスピード感溢れるドリブルで、ヴォルフスブルク守備陣を困らせます。そして27分、そのピトロイパがドリブルで右サイドを深くえぐり、中へクロス。こちらもジョズエに当たってコースが変わるも、中で上手くチュポ・モティングがヘッドで合わせて流し込み、同点に追いつきました。その後もHSVがゲームを支配しながら、しかしヴォルフスブルクもジェコ、グラフィッチの2トップが虎視眈々とゴールを狙い、いつでも仕留めてやるよ!という雰囲気は残す余談を許さない展開のまま前半は終了しました。


 後半。引き続きHSVが繋ぎ、ヴォルフスブルクが一発を狙う展開。しかし、前半とは違いHSVが同点なのにやや前がかりになりすぎて前後が分断されるシーンもちらほら見え始めます。一方のヴォルフスブルク守備陣はやり方に慣れてきた感じで、5バックとまでは言いませんが、長谷部が上手く右サイドの守備を助けながらサイドから容易にクロスは許さず、中もケアー、バルザーリを中心に集中して跳ね返し続けます。そうこうしているうちに、65分あたりからは確実にHSVに攻め疲れの様子が見て取れるようになり、ヴォルフスブルクがカウンターではない形(中央でタメを作っている間にSBの上がりを促すなど)で攻撃を作れるようになります。そして71分、カーレンベリがボールを持っている間にシェーファーがオーバーラップを仕掛け、ドゥメルの裏を取ったところにタイミングよくカーレンベリがスルーパス。シェーファーがこのボールをダイレクトで中へ折り返すと、ファーサイドでフリーになっていたグラフィッチがしっかりと右足インサイドでゴールを押し込み、ヴォルフスブルクが勝ち越しました。さらに78分、HSV陣内の右サイドでグラフィッチとヤンゼンが競り合い、グラフィッチがこれをマイボールにするとゴールへ向けてドリブルを開始。マークに入ったマタイセンをあっさり交わして右足から放たれたシュートはロストの逆を取りゴールへ吸い込まれ3−1と突き放しました。2つのシーンともHSV守備陣の足は止まっていて、あっさりと攻撃を許してしまいましたね。この後HSVは必至の反撃を試みるも、すでに守りのリズムがしっかりと出来ていたヴォルフスブルク守備陣の牙城は崩せないままタイムアップ。ヴォルフスブルクダービーマッチを制しました。


 ヴォルフスブルクマクラーレン監督が開幕当初やりたかった4−2−3−1でのアクションサッカーが今ひとつ機能せず、前節から4−4−2に戻して2連勝。またいずれ機が熟せば4−2−3−1にチャレンジするとは思いますが、現状は慣れ親しんだ形で上位から離されないようにすることが先決、という判断は正解でしょう。長谷部もこのシステムなら持ち味が活きるし、活躍の場面(この日は主に守備面でしたが)も増えるはずで、他チームからすれば厄介な相手がまた復調してきた、というところでしょうね。
 HSV。やっているサッカーの内容は非常に魅力的ですし、65分までのサッカーを見れば「何で負けたんだ?」という風にも思うわけですが、この日はこれもサッカーだと割り切るべきでしょう。攻撃の意欲は失わずに、しかし攻め気に勝ちすぎた際に前後分断してしまうところをしっかりと修正していければ、優勝争いに十分絡めると思います。