続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

天皇杯2回戦 東京2−0駒澤大学 雑感

 もちろんミスも多くてピリッとしないゲーム内容だったとは思いますし、前半は駒大も攻撃では棗のポストプレーを中心にある程度形を作れ、守備でも1対1での強さや粘り強いカバーリングで穴を開けることはしませんでしたが、それでも東京がボールを下げればブーイング、攻撃でちょっとでも澱めばブーイング、そのタイミングでシュートは無理だろう、ってなシチュエーションでも打たなきゃブーイング、ちょっと駒大がいい攻撃を見せれば「お前らプロだろー」とエーイング。何と言いましょうか、妙に懐かしい味スタの雰囲気を体感する格好となってしまいました。城福監督がわざわざ

スタンドからは『大学生を相手に何をやっているんだ』というような声もあったが、ただファンやサポーターのみなさんは、我々の置かれている状況と今日の試合の難しさを理解してもらえていると思っている。慌てず、終了の笛が鳴った時に次に進めればいいと考え、選手はしっかりと地に足を付けたゲーム運びをしてくれた。

 と言わなきゃならんかったぐらいの雰囲気にね(苦笑) あと、結果論と言われる方がいるかもしれませんけど、

欲を言えば、プレスをすべて回避して時には20本以上回して、もっと相手を走らせることができればよかった。そうやってポッカリ空いたバイタルを攻めることができれば理想的な展開でした。ただ、それはあくまでも理想なので。今日は、勝ったことがすべてです。形にこだわらず、次に進むことが重要だった。どんな形でも勝たなければいけなかった。そういう意味では、いいゲームだったと思います。難しい展開になると思っていたので、抑えるところは、抑えられたのでよかった。スタジアム全体の雰囲気に飲まれないように、ギアを落としてプレーをしました。バタバタしたときほど、ギアを落とすイメージを大切にした。今日に限っては、あくまでガードを固めて冷静にやることを意識し続けました。トーナメントは怖い。今日はしっかりゲームを終えられてよかった。

 という達也の試合後コメントはしっかり受け止めておくべきでしょう。「Jのチーム同士ではない公式戦」である天皇杯序盤は往々にしてこういうことがあること、そして、私たちの余計なブーイングやエーイングが選手の足を引っ張る可能性だってあるということを。
 そういった意味では、後半羽生さんが入ってガラリと変わった(中1日だった駒大の各選手の足が徐々に止まっていったこともあるが)のは、見ていて面白かったなぁ。どこか落ち着きが足りなかったチームを落ち着かせ、アタッキングサードではちょっとしたポジションの取り直しや、相手のフッと息が抜けた瞬間を見逃さないショートラン(スローインの時なんかは特にそれが顕著だった)、相手が予測していないタイミングでのパスやクロスでゴールを脅かすなど、攻撃のアクセントとして存在感抜群でしたから。羽入さんが東京に来てから早2年半、いい加減この動きを盗んで体現する選手が出てきてもいいのでは?と思いつつ、他人がなかなかできないからこその「武器」なんだなと改めて思いましたわ。明後日は何分使えるのか。頭から使っていけるところまでなのか、序盤はある程度耐え、勝負どころで投入なのか。城福監督の判断には注目です。