続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

10−11 その9 プレミアリーグ第3節 マンチェスター・U−ウェストハム

 前節フルアムに追いつかれてドローに終わったマン・Uが、連敗スタートとなったウェストハムをホームに迎えての1戦。8/28のゲームでした。
マンチェスター・U 3−0 ウェストハム
得点:33分 W・ルーニー(マン・U)
     50分 ナニ(マン・U)
     69分 D・ベルバトフ(マン・U)
MOM:P・スコールズ(マン・U)

ボールがある時もない時も、ボールを受ける前も受けた後も、前に行く時もポジションにとどまる時も、とにかくピッチ全体の状況を瞬時に、的確に判断しての「正しい」プレー選択とそれを可能にするスキルには舌を巻くのみ。まさに「お手本」とすべきパフォーマンスだった。


 2試合で1得点6失点、かつオールド・トラッフォードに乗り込むということで、ウェストハムは4−5−1の布陣でしっかりと守備をして、そこからC・コールのポストプレーやカウンターで活路を見出したい、というのがありありと見て取れる入り方をしました。その選択自体は何もおかしくないところですが、しかし、どこで奪うのかが今一つ徹底されていなかった印象があり、結局は低い位置で何とか奪える程度の守備しかできず、そこから攻撃に切り替えても当然ゴールまでの距離は遠く、道半ばでマン・U守備陣の網に引っかかるばかり。なので、そもそも1トップのC・コールにいいボールが入らず、また、たまにピシッとしたパスが通ってもヴィディッチエヴァンスの両CBにことごとく潰されてしまい、2列目以降の選手の押し上げを促すことができず、序盤から何ともチグハグなプレーに終始します。一方のマン・Uはスコールズフレッチャーのダブルボランチがしっかりとボールをコントロールします。特にスコールズは受ける前の数mの動きでフリーになり、そこから長短織り交ぜたパスでウェストハム守備陣に的を絞らせない、実に効果的な存在となっていました。
 そんな一方的な試合展開の中、先制点をあげたのはやはりマン・U。33分、中盤でボールを受けてフリーで前を向いたスコールズが、左サイド深いところにいたギグスへ正確なフィードを送ります。これを受けたギグスはスペクターと1対1になり、巧みなフェイントで振り切ってエリア内に侵入すると、スペクターがたまらず後ろからファウルを犯しPKを獲得します。これをルーニーが冷静に決めて先制しました。35歳のスコールズ、36歳のギグスがなぜ未だにマン・Uというメガクラブの主力中の主力であるかをまざまざと見せ付けた、ファンにはたまらない一連のプレーでしたね。ルーニーも久々のゴールをあげましたし(公式戦では昨シーズンのCLベスト8 1stレグ、対バイエルン・ミュンヘン戦以来)。その後もマン・Uが圧倒的に攻め、ナニやベルバトフフレッチャーのシュートでウェストハムゴールを脅かしますが、前半はあと一歩決め手に欠き、このまま1−0で終了しました。


 後半。ウェストハムからすれば、全く見るべきところがなかった45分だったけれどスコアはまだ0−1で、ハーフタイムでしっかりと整理をして何とか蜂の一刺しを…と考えていたかと思いますが、その思い(というか希望)はわずか5分で断たれます。50分、サイドでボールを受けたナニが横にいたスコールズにパス。ここからダイレクトでスコールズルーニー→パス&ゴーをしていたナニとパスがつながり、キレのあるドリブルでDFを振り切ったナニがしっかりとゴールに流し込み、2−0としました。ここはパス&ゴーの判断とそのスピード、ドリブルのキレなどナニの良さが存分に出たシーン。最後に対峙したCBのガビドンがバランスを崩して転んでしまったぐらいでしたから。
 まあ、試合はここでほぼ決したと言っていいと思います。もちろんウェストハムもただ黙ってやられていたわけではなく、55分にはようやく3人が流動的に絡むいい攻撃からシュートに持ち込んだり、パーカーがアンカーポジションからエリア内に飛び込んでいってシュートを放ったりと攻撃の意思は見せますが、いずれも単発。むしろ守備は押し込まれてラインを下げてしまい、かつマン・U攻撃陣のボールホルダー以外の動きが非常に素晴らしく、ウェストハムから見ればステイすれば横を通されるし、ゴーすればいなされるし、という形で常に後手を踏む格好になっていました。そして69分、フレッチャーからサイドのオシェイにパスが通り、これをオシェイはダイレクトでエリア内でフリーになっていたナニへパス。ナニは1つドリブルをついて、ファーサイドへクロス。これをベルバトフがジャンピングボレーで決めて3−0。まあ、鮮やかなゴールでした。その後マン・Uは74分に3枚替え、しかもスモーリングをマン・Uデビューさせる余裕の交代を見せながらしっかりと無失点で試合をメイキングしてタイムアップ。マン・Uの快勝に終わりました。


 マン・U。ファーガソン監督は「いつになく怪我人が少なくて、選手選考が大変だ」という嬉しい悩みをコメントするなど、状態は非常に良さそう。事実、4バック+ダブルボランチベルバトフ含めたセンターライン)はここまで皆コンディションがよく3試合不動。また、サイドハーフのプレーヤーは試合ごとにコンディションや相手の状況を鑑みて毎試合組みかえることができるぐらい質・量ともにいい状態ですからね。スコールズ不在時にどうなるか、という点だけが心配ですが(キャリック頑張れ!)、財政事情等あったにせよ「大きな補強は要らない」と言ったファーガソン監督の言葉は、今のところ間違ってなかったというところでしょうか。
 ウェストハム。こちらは深刻ですね。攻撃ももちろんですが、とにかくまずは守備をどうにかしないと。とにかく失点しないことを考えて引いてブロックを作るもよし、リスクを負ってでも前から行くもよし、しかし、どちらもできていない現状のままでは、無為無策のまま失点を重ねるだけになるでしょうから。システム含めて、このインターナショナルマッチウィーク間にグラント監督がどう修正してくるか、注目です。