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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

10−11 その8 セリエA第1節 ローマ−チェゼーナ

 今年も無事に、スカパー様が放映権を獲得してくださったセリエA。あーありがたや、ありがたや。で、いの一番の放送は、昨年奇跡と評された巻き返しを見せ2位でシーズンを終えたローマが、20年ぶりのセリエA挑戦となり、長友が移籍してそこそこ有名になったチェゼーナを迎えての一戦。8/28のゲームです。
ローマ 0−0 チェゼーナ
得点:No GOAL
MOM:F・アントニオーリ(チェゼーナ

開幕戦で勝ち点を手にすることができた立役者。かつてローマでスクデットを獲得した経験もあり、間もなく41歳という大ベテランだが、激しいシュートの雨を老獪なポジショニングと衰えぬ反応でシャットアウトし、古巣にキツイ「恩返し」を見せた。


 結論から言えば「チェゼーナ、意外と『サッカー』してたなぁ」という印象が残った試合でした。もちろん、試合の主導権を握っていたのはローマ。序盤はラインを下げさせたかったのか意識的にロングボールを活用して裏を狙い、ブチニッチやメネズが単純な走り合いに勝ってチャンスを掴む場面が2度3度あり、もちろんショートパスやドリブルで狭いところを突いて穴を開けることもあり、チェゼーナ守備陣に冷や汗をかかせるシーンが続きました。しかし、チェゼーナはラインを下げることを極力我慢し、決して綺麗な3ラインを引けていたわけではありませんが、コンパクトさだけは保ちながらチャレンジ&カバーを怠らずに耐え続けます。この日はアントニオーリも当たっていましたしね。そして、ボールを奪ってからの攻撃も下位チームにありがちなロングボール1発、というシーンは少なく、しっかりと繋いで崩そうとする意図がしっかり見て取れたのは驚きでした。これが冒頭の「サッカーしてた」という印象につながるわけです。前半は互角とまでは言いませんが、チェゼーナが思っていた以上に頑張りを見せ、0−0で折り返します。
 後半は昼飯後(録画で見てました)でややウトウトしながらだったので詳細は省きますが(苦笑)、時間を追うごとに勝ち点1を意識してか、疲れてきたのか、はたまた力量差で押し込まれてか最終ラインが前半より下がってコンパクトさが欠けたことで、前半から見られていた統率の取れてなさ(綺麗な3ラインを引けていないこと)がそのままピンチになる形で現れていったかなと。しかし、個人の1対1での粘りであったり、アントニオーリのビッグセーブであったり、最後の部分での踏ん張りは保ち続け、ローマも選手交代で更なる勢いを生むことができなかったことにも助けられ(アドリアーノがいれば違ったんでしょうが…)、5分という長いロスタイムも凌ぎきってタイムアップ。チェゼーナがアウェーで貴重な勝ち点1をもぎ取る結果となりました。


 チェゼーナから。「補強が思ったようにいっていない」という寸評をどこかで目にした記憶があったんですが、どっこい長友、フォン・ベルゲン(スイス)、ペトラーシュ(スロバキア)、アッピアー(ガーナ)といったワールドカップ代表選手であったり、ジエゴ・カバリエリ(ブラジル)、スケロット(イタリアU−21)といった次世代の代表クラスの選手であったり、中村や森本らともプレー経験のあるG・コルッチやキエーボ時代の活躍が懐かしいボグダニであったりと予想以上に名のある選手がいましたし、チェッカレッリ、コルッチ、パローロ、ジャッケリーニらイタリア人の中堅・ベテラン選手も、初めてプレーを見る選手ばかりでしたがそれぞれしっかりと特徴を持った選手たちで、かつそれをローマ相手に臆せず出せていたのは好印象でした。
 で、昨シーズンセリエBでは守備で勝ちを重ねてきた(42試合で27失点、だったかな?)という情報があったので、もっと「守ってカウンター」のチームなのかと思いきや、守備はブロックの作り方が今一つだったり、マークの受け渡しの部分でズレが生じたりと不安材料があった一方、攻撃ではショートパスでの崩しあり、ロングボールでの局面打開あり、カウンターありと見るべきところが多かった印象。特に右のチェッカレッリ&スケロット、左の長友&ジャッケリーニというサイドのユニットは、これからコンビネーションが取れてくればかなり面白い存在になれる感じを受けました。まあ、チャンスメーカーばかりで、結局誰が点を取るのか?という点で悩みそうな気配も同時に受けましたけどね…。
 長友についても少し。まあ、デビュー戦ということを考慮すれば、上々の内容だったかと。守備面ではチーム全体としてのズレによりポジションが曖昧になって簡単にクロスを上げられるシーンもありましたが1対1では見劣りしませんでしたし、カバーリングもまずまずだったかと。攻撃でも19分にカウンターに長距離のスプリントを見せて参加して、あわやのシュートを放ったり、カッセッティとの勝負でも手玉に取るシーンがあったりと、東京で見せていたようなプレーを出来ていたかなぁと。もちろん長いシーズン、良いことも悪いこともあるでしょうけど、これからの活躍が大いに期待できるデビュー戦だったと思います。
 ローマ。キビキビとした感じが全く、なんだかオッサンくさい印象もありますが(笑)、それでもここぞというスイッチが入ったときの攻撃のスピードやアイデア、強さというのは見て取れました。攻から守への切り替えの速さは、さすがラニエリ監督といったところですしね。まあ、慌てず騒がず、これから徐々に上げていって、今季も上位争いは普通に出来ると思います。