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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

グループリーグ各国紹介…みたいなもの グループA

 今日から開幕前まで、1日1グループずつ出場国の展望&マイ注目選手ピックアップ(かなりひねくれてます(笑))をしていきます。あくまで私が持ちうる情報によるものなので、間違いというか当ての外れた見方があるかもしれませんが、そこは平にご容赦を。当然ご指摘いただけたら嬉しいですし、そうでなければ腹の中で文句を消化してください(笑)
 では、いってみましょう!今日はグループAです。
南アフリカ(2大会ぶり3度目)
 アフリカ大陸で史上初となる今大会。もちろん、アフリカ大陸のチームが出場国としてシードされたわけで、実しやかに囁かれる「ホスト国優遇」の抽選結果を受けて、「ホストカントリーはグループリーグで敗退しない」ジンクスを次の大会まで持っていく…ことができるかは、ポット4でハズレくじと称されたフランスを引いてしまったことで非常に微妙に。チームの構築も、09年10月にサンターナ前監督を成績不振により更迭し、サンターナ以前に率いていたパヘイラ監督を再招聘し、残り1年足らずで仕上げていかなければいけない厳しい道のりとなりました。
 しかし、5月にはいってからのテストマッチは、タイ、ブルガリア、コロンビア相手に負けなし。アフリカのチームらしからぬコレクティブな戦い方、特に守備面の構築は国内のメディアから一定の評価を得るなど仕上がりは悪くない様子。南アフリカの選手としては世界的にも知名度の高いベニー・マッカーシーを外してきたのには驚きましたが(一時規律面の問題で外されていて、一度は許されて戻っていましたが…)、逆に言えばそれによりチーム内に危機感や結束がもたらされるならば、痛くない代償なのかもしれませんね。独特の応援グッズである「ブブゼラ」の助けも得て、グループリーグ突破の大きな壁に挑む「バファナ・バファナ」の挑戦の結果や如何に。
 注目選手はMFスティーブン・ピーナールやテコ・モディセ…ではなく、DFマシュー・ブース。自国内やロシアの地方クラブでのプレー経験しかなく、私もほとんど見たことはなく(笑)、コンフェデレーションズカップでのプレーを2試合ぐらい見た程度なんですが、それだけでもアフリカのCBの中で5本の指に入るんじゃね?と思わせる選手です(あくまで私の主観)。すでに33歳のベテランながら、代表経験はまだ28試合と遅咲きの選手。スピードは水準レベルですが、ベテランらしい読みの鋭さやタックルの正確さと、194cmという長身を生かしたエアバトルが見どころで、アーロン・モコエナとのCBコンビでどれだけ失点を食い止められるかが、南アフリカが生き残る上では欠かせない要素となるでしょう。
 なお、黒人が多い中、(明日のWSD見て確認するけど)唯一の白人選手なので一目で分かるはず。また、彼がボールを持つと観客が一斉に「ブー」と口にしますが、これは白人だからブーイングしている…のではなく、「ブース」と名前を読んでいるだけなので、間違えないでください。


メキシコ(5大会連続14回目)
 過去4大会連続で決勝トーナメントに進出している中南米の雄。しかし、今大会はエリクソン前監督の下で予選ではスタートダッシュに失敗。しかし、アギーレにバトンが渡るとみるみる立ち直り、しっかり切符を手にしました。
 ただ、単純に年齢層とか核たる選手の存在という目線で見れば、今の代表が過渡期にあるという意見もあります。例えば、各ポジションの核がFWクアウテモク・ブランコ(37歳)であり、MFヘッラルド・トラード(31歳)であり、DFラファエル・マルケス(31歳)であることがそう。もちろん、ブランコを除けばまだ働き盛りの年齢とはいえますが、彼らのポジションを脅かすだけの選手が出てきていないのは事実で、彼らが不在の場合どうなるのか…という不安は拭い去れません。しかし、「脅かせる」選手はいます。それがFWカルロス・ベラ(21歳)、FWハビエル・エルナンデス(22歳)、FWジオバニ・ドス・サントス(21歳)、DFエフライン・フアレス(22歳)といったメキシコ版「黄金の世代」。ベラ、ドス・サントスはすでに欧州トップレベルのクラブチームで活躍しているのでご存知の方も多いでしょうし、エルナンデスは今夏マンチェスター・Uへの入団がすでに決まっているという逸材。ワールドユースを制覇した(でいいんですよね?)彼ら若手がこの大舞台で跳ねれば、それに負けじと中堅・ベテラン陣が奮起し、得意の流麗なパスサッカー、そして献身的な守備が機能すれば、久々のベスト8も夢ではないでしょう。
 注目は若手を…と考えましたが、あえて大ベテランのFWクアウテモク・ブランコで。もう、私が何か言うまでもない足跡を歩んできたストライカー。クラブレベルではその活躍は国内に留まりますが、代表ではキャップ数は117を数え、何だかんだ言って大事なところでゴールを奪える選手。中肉中背の憎めないルックスからは想像できないくらいの熱いハートと98年のW杯では見せた「カニばさみ」(ボールを両足ではさんで持ち上げ、相手を交わすというほぼ反則技w)を思いつくお茶目さを同居させた、稀有なタレントです。とはいえ、上でも書いた通りすでに37歳。衰えはさすがに隠せず、一時は代表落選か?とまで言われていましたが、アギーレ監督は若い選手達の見本として、チームリーダーとして23人に残しました。スタメンの座はベラやエルナンデスに譲るかもしれません。しかし、恐らくキャリアの中でラストになるであろうW杯で、彼が何もしないまま去るとは思えません。スターの最後の煌きを、その目に焼き付けてみてください。


ウルグアイ(2大会ぶり11度目)
 ここのところは「南米予選5位→プレーオフで明暗」という形ばかりが続き、今回も2大会ぶりの出場。人口わずか330万人余の小国から、よくぞここまで素晴らしいプレーヤーが出てくるなあぁとは思いつつも、だからこそもっともっとやれていい「初代王者」。果たして今大会はどうなることやら。
 で、個人的な印象は「…やっぱ厳しくね?」かなと。攻撃陣は、過去最高レベルといっていいでしょう。FWディエゴ・フォルランルイス・スアレスの2トップは、リーグ戦だけで今季53点(フォルランアトレティコ・マドリーで18点、スアレスアヤックスで35点)を奪い、控えのエディソン・カバーニパレルモで13点奪っており、単純な破壊力だけで言えば32か国中トップレベル。中盤のスタメンが予想される選手も軒並み欧州のクラブチームで活躍しており、中でもMFニコラス・ロデイロレコバ以来、国民の待望久しいファンタジスタ系。昨冬にアヤックスに移籍し、プレータイムこそ長くないものの、独特な間合いから繰り出されるドリブルとパスは一見の価値ありとのことで(実はまだ見たことがない(苦笑))、同チームでプレーするスアレスとのコンビに磨きをかけ、さらにフォルランとの連携が取れれば、そして、初の大舞台で萎縮しなければ、06年ドイツ大会で一躍ブレイクしたリベリ級のインパクトを残せると評価するジャーナリストがいるほど。しかし、チームの基本は「堅守速攻」。後ろはしっかりと構え、しかし前線の4人が常に前を狙うことで中盤が間延びしてしまうことも珍しくなく、かつ、DFアルバロ・ペレイラマルティン・カセレスの両SBもどちらかといえば攻撃よりの選手。その中でMFワルテル・カルガノ、ディエゴ・ペレスの両ボランチがコントロールを失うようだと、自慢の攻撃陣が不発に終わる可能性がグッと増してしまいます。
 ってところで、注目選手。それがDFディエゴ・ルガノディエゴ・ゴディンのCB「ゴディン」コンビ。前述したとおり、基本は堅守速攻。彼らを中心に守備陣がしっかりとボールを奪ってくれないことには、自慢の攻撃陣も爆発しようがありません。しかし、決して組織的なプレスであったり、2ラインをしっかり作ってのブロッキングが出来るというチームではない印象で、そうなるとおのずと両CBにかかる負担は高く、責任も増します。しかし、「…やっぱ厳しくね?」と予想したのは、私はこの両CBが耐え切れないと思っているから。というのも、2人とも「対人プレーには強いけど、少し揺さぶられたり裏を狙われたりというプレーをされると脆い」という似たようなタイプという印象があるからで、一応「ルガノがマンツーマン、ゴディンがリベロ的」という分担はしているようですが、ゴディンがカバーリングをパーフェクトにこなせるイメージがあんまりないんですよね…。もちろん、今季ビジャレアルの試合をほとんど見れていないのでこの印象は誤ったものかもしれませんが、私のイメージどおりのままだと、多分1−2とか2−3で敗れるような試合になってしまう気がしています。逆に、彼らが私の想像以上にやれれば、このグループを1位で突破できるだけの破壊力を持っているのも事実。いずれにしても、初戦のフランス戦がいきなりの大一番になりそうです。


フランス(4大会連続13度目)
 命からがら、南アフリカに辿り着いたフランス。監督が何考えているのか分からず、いつまで経っても一体感が生まれないまま大苦戦し、予選突破の決め手は明らかなハンド。突破後も一部選手の買春疑惑があったり、リベリが「左サイドじゃなきゃやだ!」ど駄々こねてみたり、ここにきて守備の中心となるべきMFラサナ・ディアッラ、DFウィリアム・ギャラスが怪我に見舞われる(前者は怪我が治らず代表漏れ)など、「タレントはいるのにねぇ…」という状況に陥ってしまっています。
 とはいえ、帳尻を合わせてくるのもまたフランスの面白いところ。98年自国開催の時は、エメ・ジャケ元監督が(ドメネク現監督ほどではありませんが)国内からスカンを食らいながらもあれよあれよと勝ち上がり初優勝をものにしたり、前回大会も前評判は芳しくなかった中でしぶとく戦い準優勝。両大会ともジネディーヌ・ジダンが中心ではありましたが、それぞれ98年はファビアン・バルテズ、06年はフランク・リベリと「起爆剤」が大会中に生まれたことが勢いをもたらしたと思うんですが、それが今大会いるとすれば…それは注目選手に譲るとして、とにかく帳尻を合わせるための下地は作らないといけないわけで。しかし、CBがエリック・アビダルギャラスでいいのか、それともセバスティアン・スキラシや(キャップ数ゼロの)マルク・プラニュスに賭けるのかが不透明で、ここが早く決まらなければ、GKユーゴ・ロリス、左パトリス・エブラ、右バカリ・サーニャとの連携構築に遅れが出ます。ボランチもラサナ・ディアッラの離脱でジェイミー・トゥラランのパートナーをアルー・ディアラなのかアブー・ディアビにするのかも難しいところ。そうなると、例えばアンカーをトゥララン、その前にアルー・ディアラディアビを並べる3センターハーフなんかにした場合、ヨアン・グルキュフが漏れてしまうけどそれをやり切れるのか?といった問題もあるし、そもそもグルキュフが代表戦では活かされていない感もあります。また、3トップのどこに誰を置くのか、それこそリベリ、アンリがどちらも左サイドをやりたいと主張するなか、どちらかの希望を叶えられないことに対してドメネク監督が選手達を納得させられるとは思えず、さらに左には今季チェルシーで絶好調だったフローラン・マルーダもいて…と「適材適所」すら覚束ないとなると、帳尻あわせに期待するのも苦しいと言わざるを得ません。
 という状況の中で、大会後にチームの雰囲気をガラッと変えられるのは、ゴール。初戦のウルグアイ戦で、ネガティブなイメージを全て、とまでは言いませんが、視界を遮るもやもやをある程度吹き飛ばせるのは、先制ゴール。それを一番狙ってほしいという期待を込めて、注目選手はFWニコラ・アネルカ。まあ、紆余曲折を経たサッカー人生であることは皆さんもご承知の上でしょうけど、この2シーズンはそれらが結果的には血肉になったんだぜ!と言わんばかりの活躍ぶり。08−09シーズンはプレミアリーグの得点王に輝き、今シーズンもドログバとの2トップでの共存はノープロブレムであることを証明し、万能な能力と自己犠牲のメンタリティーを遺憾なく発揮して周りを立てながらも11ゴールと結果も残しました。決して表に立ってチームを引っ張る選手ではありません。スーパー人見知りらしいので(笑)。しかし、この苦境を打破するためには、今こそエゴイスティックな一面を復活させ、ゴールにこだわってほしいなぁというのが個人的な希望です。彼のゴールが、フランスを救うんです。アンリでもなく、リベリでもなく、彼じゃなきゃダメなんです。…ダメ?