試合は、１２０分通してお互いの持ち味がフルに…というのは言い過ぎかもしれませんが、ファイナルという舞台で過緊張であったり浮き足立ったりといった選手が誰一人いない、非常に素晴らしいゲームになったと思います。それは、ブロックがしっかりとしていてバランスが崩れない守備、遅攻・速攻織り交ぜた的確な攻撃、惜しみない運動量とそれをもたらすメンタルタフネスといった、老将ロイ・ホジソン監督のもとで非常に均整の取れた「組織力」のフルアムと、ラテンの血が流れた多くの選手による一瞬の閃きから生まれるボールスキルや巧みなドリブル、奪ってからのスピーディーなショートカウンターといった「個人技」のアトレティコ・マドリーという、１８０度チームカラーの違う両チームががっぷり四つに、ガッチリと歯車がかみ合った対戦になったからこそ、ここまでの好ゲームになったのかもしれませんね。
で、アトレティコの２点目。これがホントにスーパーだったので、スポーツニュースやスカパーの再放送などで視聴可能な方は、是非見て欲しいです。
