続々々・メガネのつぶやき

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第4回関東ユース(U−15)サッカーリーグ 第1節 東京U−15深川0−4東京ヴェルディJrユース 雑感

 今日は日曜日のお話。産能大グランドではプリンスリーグが行われていましたが、伊勢原にまで行く気力はなく、午後から深川で行われるこちらの試合をチョイスしました。
 オフィシャルのレポにも書かれてあるとおり、立ち上がりからヴェルディペース。巧みな個人技と、流行の4−3−3で作り続けられるトライアングルから生まれるパス交換はこの年代のそれをはるかに上回るレベル(それこそ去年の暮れに見た柏U−15に匹敵するインパクト)。それに対し、深川の各選手は引いてブロックを作るんではなく、果敢にボールサイドに食いつき、チェックし続ける策を用いてきましたが、ヴェルディの各選手はそのチェックをワンタッチ、ワンフェイントで交わせてしまえるんですよね。だから、食いついた選手が元々いたスペースが完全にフリーになるし、そこをヴェルディの各選手はしっかりと突いてくるもんですから、ボールホルダーはそのまま個人技で突破するもよし、周りのフリーな選手をしっかりと使って組織で崩そうとするもよし、半ばハーフコートマッチといってもいいくらいの様相となりました。前半深川のチャンスは、相手GKがFKの処理を誤ったこと(キャッチミス)でこぼれてきたボールを無人ゴールに流し込む…ことができなかった9分の7川上のシュートぐらいでしたから。
 しかし、押し込まれても最後の部分で跳ね返せていた(ギリギリですけどw)のも事実で、1笈田は大忙しでしたけど、ファインセーブ連発。コーチングの声もよく出ますし、盛んに「声出せ!」と周りを鼓舞する姿も印象的で、ウチの下部組織のGKは素晴らしいですよ。しかし、1失点目がそんな笈田が頭上を越されるミドルでのものだったのが皮肉というか、なんというか。まあ、あの場にいた大半の方は「まだドリブルで持ち込むだろうな」というタイミングからのシュートだったので虚を突かれた部分はあって、撃った方を褒めるべきでしょうけど、ペナの中で耐えてきた流れでのミドルズドン!だったので、さすがにガグ〜ン…ときましたわ。2失点目は立ち直る間もなくPKを与えてしまったのが起因でしたが、1度は完全に読みきってPKストップまでしているだけに、余計にそう感じました。


 後半。さすがにこれだけやられれば、多少は引いて受けるのかな?という風に思っていましたが、そう思った自分が恥ずかしいぐらい、前半と同じかそれ以上にボールへチャレンジし続ける深川イレブン。ボールに行ってはいなされ、選手にぶつかりに行っては交わされ弾かれ(ガタイの差は歴然でしたから…)、クロスを、シュートを浴び続け、55分に3失点目、61分には4失点目を立て続けに許し、(言葉は汚いですが)切れて力尽きても全くおかしくない展開になりました。しかし、そんな中でも誰一人下を向かなかったし、集中を切らさなかったし、「なんかやってやろう」とか「このままじゃ終われない」という気迫を持ち続けてヴェルディへ挑み続けるうちに、ヴェルディの各選手がワンタッチ、ワンフェイントじゃ次へプレーを流せなくなっていったんですよ。それがポツポツ見え始めると、今度はそれをプレッシャーに感じてイージーなパスミスが出たり、囲んでボールを奪えるようになっていったんですよ。そして、カウンターだけだった攻撃が、しっかり繋いでゴール前まで迫れるシーンまで出てきたじゃないですか。さらに、どう見ても走っている(しかも守備に追われる走りの)量が多いのは深川の方で、先に足が止まっても全くおかしくなかったのに、ヴェルディの数選手が明らかにプレスを嫌がって、集中が切れてたんですよ。これが深川なんだなと、これぞ深川なんだなと、1人感動していました。
 深川のサッカーに綺麗さはないかもしれません。もし、どちらのファンでもない方がふらっとあの場に足を運んで、両チームを全くフラットな目線で見たならば、ヴェルディの流麗さ、圧倒っぷりにばかり目が向くと思います。そして、0−4という結果はしっかりと受け止めなければいけないし、何が足りなくてこうなったのかを各自が考える必要はあります。ただ、深川が何もできなかったのか?と問われれば、答えはNO。確実に「深川らしさ」をヴェルディにも、見ているこちらにもビシッと伝えてくれたと思っています。それを感じられただけで、あの場に行った甲斐がありました。下向かずに、やろうぜやろうぜ〜。