続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

3連休は、東京三昧

 この3連休、各日とも1試合ずつではありましたが、3日とも東京のゲームを見ることが出来ました。土曜日はトップの対C大阪戦、日曜日はU−18Bチームの対青森山田戦、そして今日は、U−18Aチームの対横浜FMユースでした。それぞれ本当に手短に振り返ってみたいと思います。


 まずは土曜日、トップの試合から。結果はスコアレスドローでした。まあなんと言いますか、極端な言い方をすれば「雑なゲーム」だったかなと。お互いいろいろな事情で昨シーズン最も良かった頃のメンバーではなく、やりながら作っていく(リカバーしていく)過程であったり状況なのかもしれませんし、もちろん意図がバチッと噛み合ってお互い決定機を3、4度演出はしましたが、この時点でこの程度のゲームしか出来ないかぁ…とため息をつきたくなるシーンがそれを上回ったかなぁと。
 東京に関してだけ言えば、私はやっぱり「徳永のボランチ」は反対というか、違う可能性に賭けて欲しい派。前半はC大阪の守備の仕方がまずかったせいで前がポッカリ空いて、そこをドリブルで駆け上がって好機を…というシーンがありましたが、どう見てもそのドリブルは「SBっぽい」立ち居振る舞いで、かつ相手ブロックの前に行ってからさぁどうしよう?と考えてましたからね。結局これは、(ずっとサイドをやってきたから当たり前なんでしょうけど)「中央でのアイデア」を徳永自身がイメージできていない証左でしかないと思うんですけどねぇ。これなら、この日のキム・ヨングンのパフォーマンスも相俟って、徳永をSBに戻し、ボランチとしての「経験値」が今起用できるメンバーの中では一番高いと思われる高橋を使ってみた方がいいと思うんです。それも含めて、もう一度各選手の「ベストポジション」を洗い直しての起用法を見てみたいんですが…私がサッカーを知らないだけですね。すいません。


 続いて日曜日の東京U−18対青森山田青森県出身でFC東京ファンの私にとっては黄金カードであり、勝手に「俺ダービー」と呼ばせていただいておりますが(苦笑)、青森山田が今年はマリノスカップに参加していないこともあってか、Aチームをぶつけてくれると試合前に聞いてさらにテンションアップ。一方の東京はマリノスカップにAチームを派遣しており、Bチームでの試合となりました。
 それでも、立ち上がりは東京ペース。ボランチの8奥村、13石原あたりからトップに楔のパスが入り、そこで2列目以降の押し上げが叶ってミドルシュートなどで山田の1(俺の)櫛引を脅かしていましたが、山田の4番、6番のCBコンビが2トップを潰し、中盤のプレスや体でぶつかるチェックが効きはじめて東京の各選手のプレーがブレ始めると、徐々にペースは山田に。奪ってから両SBの裏に山田の8三田と14番の両SHが飛び込み、フリーでクロスを上げるシーン連発。しかし、前半ゼロで終えられたのは、21谷の好セーブがあったから。前半だけで3点は止めていて、また、彼のコーチングのおかげでギリギリのところを凌げていたかなと。
 しかし、後半になってもサイド攻撃を止められず、かつ、真ん中も10柴崎や7番(彼が差波君か?)のキープ力とパスに後手を踏むこととなり防戦一方。次々と追い越され、スペースを突かれ、左右に揺さぶられ、終いには大袈裟じゃなく捕まえられなくなっちゃいましたからね。特に山田の9番の動きはアンタッチャブルで、(恐らくですが)2ゴール2アシストとチンチンにやられてしまいました。確かにあのウェーブの動きや前を向いたときの強さは、ちょっとやそっとじゃ止められないでしょうけど、ここまで「為す術がない」のは久々に見ましたよ。そして、結果は5−1で山田の快勝でした。
 まあ、Bチームの東京が苦境を強いられるのは想定内でしたが、正直ここまでの結果になるとは思ってませんでした。ただ、8奥村はBチームの中に入ると存在感抜群で、伍して戦えていたのが唯一と彼いっていいくらい。中盤である程度のプレスならいなせますし、そこから展開もできますし、ミドルシュートもありましたし。21谷も5点は取られましたが、彼個人できることはしっかりとできていたかなと。すでにAチームでの試合経験もある19湯浅や6冷岡は慣れない(適正ではない)ポジションを任されていたので参考外かな?
 山田。10柴崎の存在感が圧巻だったのは当然として、去年の選手権で見たときよりも「ボールホルダーを追い越していく動き」はスムーズだったかなと。攻撃陣はここをベースに、守備陣はこの日の出来を継続できるか。次に見ることが出来るのがいつになるか全く分かりませんが、その時があれば楽しみにしたいです。


 そして今日の東京U−18対横浜FMユース。一言で言えば、ちゃぶられました。4−2−1−3と言っていいフォーメーションでしたが、前線の4枚が非常にシステマティックながらも流動的で、東京側がどこでプレスにいくべきか、どこを埋めるべきか、果てには、誰が誰を見るのかを完全にぼやかされてしまいました。また、横浜側の奪われた直後にチェックに行く意識が非常に高く、常に数的不利な状況であったり、突破するには難しい選択を「させられた」ことで、攻撃も単発になってしまったなぁと。GKの16三浦の活躍やポストがなければ5−0、7−0になっていてもおかしくない内容で、もう「参りました」としか言葉が出なかったです。
 それにしても、横浜は仕上がりが早いというか、この時期にこれだけのゲームができたってことに、ホント衝撃を受けました。去年から出番があった選手も結構いるみたいですし、それこそ松橋監督になってから一貫して同じシステムで戦ってきたと聞く中で、そのスタイルが所属する全選手にしっかりと浸透している証左なのかもしれませんが、にしても…だよなぁと(苦笑) ここからさらに伸びしろがあるか?と言われると、もはやここが90%ぐらいじゃね?と言う気もするので何とも言えないところですが、プリンスリーグでもしっかりと結果を残しそうです。逆に東京はここからどうするか。個では9前岡はこの間駒沢で見たときより更に強くなっている印象もありましたし、4廣木は1対1では無双っぽい強さも見せたりと勝っていた部分もありましたが、チームとしてはまだ意図が噛み合っていない点が目立った感じ。まあ、倉さんはしっかりと作ってきてくれるでしょうから、こちらはそれを楽しみに待つだけです。途中出場した28二瓶と24野沢が秘めたる可能性の一端を見せてくれて、そんな彼らの成長も楽しみですし。