続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|試合速報/詳報|日本 対 中国−東アジアサッカー選手権2010 決勝大会

 そして、問題の男子。畳みます。


 まあ、思った以上に中国はクリーンで、かつ洗練されたサッカーをしてきたので、そこは素直に驚きました。個で見ても、左SBのロン・ハオやボランチのチャオ・シュリ、FWのガオ・リンあたりはかなり目を引きましたしね。とはいえ、W杯でベスト4を目指そうというチームが、2014年を目指して始動したてのチームと互角の勝負を演じていてはダメでしょう。
 そもそも論、私は1トップというか3トップというか、とにかくこの日の試合のような形でやることは大反対で、その理由は「1トップないし3トップの真ん中を張れる選手は日本にはいない」点と、「サイドからトップを追い越していける(中へ躊躇なく入ってこれる)アタッカーが不足している」点の2つ。1つ目ですが、1トップないし3トップの真ん中に位置する選手に求められる(と私が思っている)「圧倒的なフィジカル」or「ラインブレイクできるダッシュ力」を持ちながら、「相手を背負って、さらにターンできる」能力を持った日本人選手が現在いるかと言われると、思い浮かびません。そして、この試合で岡崎が一定以上のフィジカルを持つDFに対してぶつかって勝てない、あるいは走力でぶっちぎれないことが白日の下に改めてさらされたと思っていますし(だからと言って岡崎がダメだというわけではないので、誤解のないようお願いします)、途中出場の平山も、そのポジションでは持ち味がフルに活きないのでは?と言わざるを得ませんしね。もっと言えば、二人とも近くにタイプの違う選手がいるからこそ光る選手。岡崎ならヨンセンのような(それこそ平山でもいいですけど)ポストワーカーがいて、そこからの配給や追い越す動きで得点に絡める選手だし、逆に平山は、周りにいくつもの「落としどころ」があって、かつ追い越してくれる選手がいてこそあのポストワークが光るわけで。何なら、玉田と岡崎は逆にしてあげたらいいのにとも思ったぐらいですし。
 それならば、ローマ時代のスパレッティ監督が提唱した、いわゆる「ゼロトップ」に活路を見出すしかありませんが、そのためには相手を背負ったり、下がってボールを受けるCFを追い越していけるサイドアタッカーないしセンターハーフが必要となります。しかし、この日サイドアタッカーとして起用された玉田、大久保は縦への(サイドでの)勝負に固執することが多く、岡崎が下がったり流れたりして生まれたスペースをほぼ有効に生かせずじまい。トップ下の憲剛も追い越すという意味では不満が残りましたし、稲本からは意識の高さが垣間見え、都合3、4回ほどミドルレンジのダッシュで前線のスペースに飛び出していく動きがありましたが、味方がそれを全く使えずじまいと、何かちぐはぐな攻めに終始した印象です。
 まあ、この2点はあくまでも素人の妄想ではありますけど、とにかく本大会4ヶ月前の長期合宿〜試合の流れの中で、国内組で(岡田監督が)考え得るベストメンバーを出して戦ったということは、「この戦い方はもう変えないよ」ということの表れと見るべきでしょう。もちろん、お杉さんみたいにフォーメーション図上の数字で遊ぶつもりはないですし、このあと選手のコンディションアップだとか、システムはいじらないけど起用方法を変えるという面ではまだもう少しやりようがあるとは思います。ただ、このまま1トップ+「愚直にサイド」を続けるのであれば、現時点では上でも述べた理由も相俟って、私はもう正直言って「想像のめぐらしよう」がないです。「どうすれば世界と戦える?」という想像が。「なので、どうぞご勝手に〜」というのは一サッカーファンとして無責任すぎますけど、あまりにも自分の考えと乖離してしまって…って、偉そうだなぁ、私(苦笑)


 付随して、試合後の岡田監督のこのコメントにも愕然とさせられました。

Q:後半の終盤で選手が疲れてきて、クロスの精度が下がっていたように感じられた。もう少し早く最後の交代をしても良かったと思うが、引っ張った理由は何だったのか?


A:疲れてきているのはもちろん分かっていました。ただ、わたしは練習などを見て、ここ2週間くらいですか――その中で交代で出す選手が劇的にゲームを変えられるとは判断しなかった。だから代えませんでした。

 …なんじゃその責任転嫁。あたかも「選手の頑張りが鈍い」みたいな言い草ですが、それが通用するのは「持ち駒を(全部理想どおりには)選べない」クラブチームの監督までですよ。時期等々で変わりますけどある程度、場面によっては全て自分の思い通りに「持ち駒を選べる」代表監督がこの言い草ってのは、ない。はっきり言います。ありえない。
 例えば、やや疲れの見えてきた内田に代わって駒野を入れて、サイドの運動量を増やすという選択肢は無かったですか?例えば、憲剛に代えて小笠原を入れて、中国守備陣の意識をもっと中へ絞らせた上でサイドを使うという選択肢はなしですか?例えば、玉田or大久保に代えて香川を入れて、あるいは金崎をもっと早く入れて「サイドから中へドリブルでカットイン」というオプションを持たせるという選択肢はなしですか?例えば、寿人と平山を同時に投入し、4−4−2にして相手の目線を変えるという選択肢はなしですか?例えば、今野or阿部or岩政を入れるか稲本をCBに落として、闘莉王を最前線に上げてパワープレーをするという選択肢はなしですか?
 と、一素人でもこんなにアイデアが思いつくぐらいのベンチメンバーだったと思うので、ああいう言い方には全くもって与し得ないですし、こういうことを言われたサブのメンバーがどういう気持ちになるかってことが、少しでも頭の中をよぎらなかったんですかね?こんなこと言われて「なんだとこのヤロー!」って反発してくれると思っているならちょっとSっ気が過ぎますし、そういうところには思いが巡らず本心が口をついて出てきたのなら、あらおめでたいわ〜です。


 久々に文句をぶちまけさせていただきましたが、それでもやっぱり、代表には頑張ってほしいんです。W杯で世界をあっと言わせてほしいんです。「あー、この時期にこの選手取られちゃったよ〜。でも、代表で頑張ってこいよ!」って送り出せるステージであって欲しいんです。けれど、残念ながら、今の代表はそんな煌びやかな場所ではありません。この時期にナイターなんか組んじゃうような協会がダメなのか、前述のとおり岡田監督のサッカー、言葉に魅力がないのか、「日本人の悪いところ」をいつまで経っても払拭できない選手が悪いのか、「クラブ<代表」が「クラブ≦代表」になり、ついぞ「クラブ≧代表」となってしまったファンがいけないのかはともかく、私も含めて「ここがダメ」だけではなく、「じゃあどうすれば?」というところまってもっと突き詰めて考えないと、大変な事になりますよ。ってのを、一クラブチームの監督である城福さんが、わざわざ新体制発表会で「ポストW杯」というお題目で熱弁をふるうくらい真剣に考えているのに、それが響かない上の人間が、やっぱりダメなんだな。というのが、今日のところの結論で。結論になってない気もしますが(苦笑)


P.S やっぱり、秋春制は無理だって。両足のかかとが霜焼けになったし。