続々々・メガネのつぶやき

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心の病をタブーにするな。エンケの自殺から学ぶべきこと。〜ドイツ代表GK,訃報の裏側〜−gooスポーツ

 エンケが亡くなったこと、それが自殺であったこと、その遠因がうつ病であったこと−ドイツで起こってしまった痛ましいこの事実は、世界中のサッカーファンに大きなショックを与えたと思います。私も、もちろんその1人。そして、こういったコラムを読むたびに、切ない気分になってしまいます。
ドイツでは、かつてセバスティアン・ダイスラーが長くうつ病(+度重なる膝の怪我)に苦しみ、嘱望されていた明るい未来を切り開けずに選手生活を終えるということもありました(フィジオセラピストとして歩んでいる第二の人生に、改めて幸多からんことを願うばかり)。また、世界各国で精神的ストレスからアルコールやギャンブルに走り、人生を狂わせてしまった選手も少なくはありません。そうなってしまったのは誰のせいでもないかもしれない、けれど、誰しもが良くない形で関わったからとも言える、本当に、非常にデリケートな問題であることは疑いようのないところです。しかし、この一件を受けてドイツ国内では、

「今回のあまりに悲しい出来事を受けて、私たちはサッカーについて、さらに深く考えていかなければならない。そして、“タブー”は壊さないといけない」

 というドイツサッカー協会会長の決意の下、メンタルケアについて大きな改善(前進)がはかられることでしょう。目に見えようと見えまいと、病は病。傷は傷。痛みは痛みですから、それを取り除くことに全力を傾けるのは、なんらおかしいことではないかと。
エンケの死は、あってはならなかったものかもしれません。しかし、実際に起こってしまいました。であるならば、「あまりに悲しいエンケの死から、何か、意味のあるものを生み出して」ハノーファー・キント会長)いくことが、残されたものの使命。そして、それはドイツ国内の問題だけではなく、全世界が−もちろんJリーグも−取り組まなければいけない問題。こファンも含めて真剣に考えていかなくてはいけないことだと思います。