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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

09−10 その30 サンダランド−アーセナル

 今季イチ推しのサンダランド。期待通り(?)去年のフラムぐらいはやれていてホッとしているところですが、久々に試合を見れました。


サンダランド 1−0 アーセナル
スコア:71分 D・ベント(サンダランド)


 お互いが持ち味を発揮した、非常に見応えのあるゲームでした。
 アーセナルファン・ペルシ、クリシ、ギブス、デニウソンベントナーなどが怪我で出れず、トラオレ、ナスリが今季初スタメン、エドゥアルドがCFの位置に入るやや苦しいやりくりでしたが、小気味いいパスワークはだれが出てもある程度はやれるんだなぁと改めて感心したところ。でしたが、15分を過ぎたあたりからサンダランドの中盤3枚に対するプレッシャーがかなり激しくなり、なかなか上手くボールが回らず、ソングはプレッシャーに負けてしまいミスが多発。その上で最終ラインも下がりすぎずに中盤の選手との間をコンパクトにすることで、ナスリ、エドゥアルド、ロシツキーの3トップも自由にはプレーさせてもらえず、アーセナルが徐々にリズムを失っていった印象を受けました。唯一効果的だったのが、ギャラスヴェルメーレンの両CBが「最終ラインからドリブル→中盤に一旦預けて最前線までゴー→エリア内でクロスなどを待つ」という攻撃。これが前後半合わせて5、6回はあったはずで、サンダランドの守備陣は最後までうまく対処することができていなかっただけに、最後の詰めの部分で精度を欠いたのは痛かったですかね。
 一方サンダランドの攻撃ですが、ベントを1トップに置き、ロングボールを入れて走らせるor競らせる形が多かったような感じですが、それ一辺倒だけではなく、リチャードソン、マルブランクといったボールをもてる、運べる選手が随所に効果的なドリブルを見せたり、真ん中でタメを作っている間にリード、バーズリーの両SBがタイミングよく上がってきてクロスを入れるといった、いわば「教科書どおり」な攻めもしっかりできていました。一人ひとりのフィジカル力が非常に力強いチームなので、教科書どおりの攻めでも抜けてしまう、やれてしまう−アーセナルがそういうチームに弱いという点もあるが−のが、妙に印象に残ってます。
 で、後半に入ってもどちらのペースとはっきり言える展開ではなかったため、「点が入るならセットプレーかアクシデンタルな形かな?」とぼんやり思っていましたが、やはり得点はセットプレーからでした。まあ、サンダランドにとってはややラッキーな(ベントのヘディングはゴールから大きく逸れるも、ボールが飛んだ先にいたキャンベルに当たって中へ戻ってきて、それをベントが押し込んだ)形ではありましたが、最初ベントがヴェルメーレンに完全に競り勝ってのヘディングから生まれたゴールだっただけに、前半からはっきりと優劣がついてた「フィジカル」が生んだゴールとも言えるわけで、ここを強調しきったサンダランドを褒めるべきかなと。1−0になってからはアーセナルがこれまで以上に前線に人数をかけて惜しいシーンも作りましたが、サンダランド守備陣が最後まで集中を切らさずに耐え切って試合終了。サンダランドはこれで、ビッグ4相手に(ホーム3つ、アウェー1つという有利さはあれど)2勝1分け1敗という好成績を収める形になりました。


 まあ、「出てくる(攻める)アーセナル、受け止めてカウンターのサンダランド」という形で噛み合った事が試合の面白さを生み、サンダランドの選手の力を最大限発揮させた、そして、アーセナルの多くの選手が代表で試合した一方、サンダランドの多くの選手は2週間の準備期間を置けた点がフィジカルコンディションの差として表れた試合だったとは思いますが、そうだとしても、この日のサンダランドは100満点を挙げてもいい内容だったかなぁと。11人+交代の3人が全員自分の役割をしっかりと認識し、それをプレーにつなげられていた印象で、致命的なミスはほぼゼロでした。中でも一番良かったのが(&今後のイチ推し)ロリク・サナ。今季マルセイユから加入したボランチですが、185cm、77kgと恵まれた体格を活かした激しい守備が一番の持ち味ですが、その一方、相手のカウンターになりそうなシーンでは適切なポジショニングでスペースを潰して味方が戻れる時間を作れるクレバーな面もありますし、足下の柔らかさもありますし、非常にバランスのいい選手です。アルバニアという小国の選手でありますが、去るオフシーズンにはトッテナムアーセナルも関心を寄せていたぐらい力のある選手。これから是非注目して欲しいですね。
 アーセナルは今季から取り組んでいる4−3−3が大分浸透してきた感じは受けました。人が変わってもある程度できていましたからね。ただ、このシステムの肝であるファン・ペルシーが怪我で使えないのはかなり痛手。アーセナル式の4−3−3のCFには、下りて来てボールを受けるのは当然として、そこで後ろ向きのままボールを扱うだけではなく、反転して前を向くことも求められますし、センターにいる時とサイドに流れる時との判断も適切に行なわなければいけないしと、かなりレベルの高いプレーを要求されていると思うのですが、エドゥアルドはちょっとセンターにいることにこだわりすぎた嫌いがあって、前線に流動性をもたらせなかった印象。ベントナーもしばらくダメな以上、エドゥアルドにはやってもらわないと困るんですが、これが下降線のきっかけにならないことを祈るばかりです。