続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

CLグループリーグ展望

 今年もいよいよCLの時期になりましたね。今年から予備予選のレギュレーション変更があり、全32チームの顔ぶれを見ると多岐に渡ってて、いろんなタイプのチームが見れそうだなぁという印象がある一方、上と下の実力差は開いてしまって、格差が広がった部分もあります。まあでも、何を言ってもこの32チームは変わらないわけですから、その格差も楽しみつつ、1つでも多くの試合を見ることが出来ればと思っております。
 さて、展望。とりあえず各グループごとに、決勝T進出の可能性が高い方から「◎>○>▲>△>…」の6段階に分けて印をつけ、短くプレビューしていきたいと思います。では、スタート!
 あ、ELはやりません。時間がないんで(苦笑)

グループA
 ○ ユベントス(イタリア)
 ○ バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
 ▲ ボルドー(フランス)
 … マッカビ・ハイファイスラエル

 実績等を鑑みれば当然ユベントスバイエルンの2チームが優勢だとは思いますけど、決してボルドーがノーチャンスだとは思わないですね。そういう意味では「3強1弱」という分け方のグループと言っていいかと。
 ユベントスはローマとのセリエA第2節の試合を65分ぐらい見ましたけど、ジエゴフェリペ・メロの新戦力が早速フィットしていて、しかもカモラネージジョビンコトレゼゲデル・ピエロをベンチからスタートさせても戦力が落ちるとは言えないほど、中盤から前に関してはいいスカッドが出来上がったような気がします。シソコが怪我で不在ですけど、チアゴが腐らずにしっかりとコンディションを整えて戦力になっているのも大きいですし。逆にDFラインは守れるSBの不在とカンナバーロのプレーぶりが不安要素として挙げられますけど、左SBにはリヨンからグロッソを補強し、またCBをカンナバーロレグロッターリエで組ませて、キエッリーニをSBで使うプランをフェラーラ監督は用意している様子なので(実際にローマ戦ではその手を使った)、そこまで心配はいらないかなと。
 バイエルンは土壇場でのロッベン獲得により、ファン・ハール監督が4−4−2から4−3−3へのチェンジを決断。正直4−4−2のままでは厳しいと思っていただけに、この変更は私は肯定的に捉えています。ファン・ハール監督も心のどこかでは「4−3−3やりてぇぇぇぇぇぇぇ!」と思っていたはずですし(笑) この変更により、ドリブルや1対1に関してリベリだけを気にしていればよかったのが、ロッベンも気にしなければいけなくなるわけで、そうすればおのずと違うどこかのマークが手薄になって、攻撃の回りもスムーズになるはず。また、ティモシュクを慣れたアンカーに置けて、かつ同時にファン・ボメルも使えるオプションも増えたことで、中盤の力感は増した感じもあります。不安はユーベ以上に脆弱なDF陣。なんだかんだ言ってルシオを失った穴をバートシュトゥーバー、ブレーノの若手の成長に期待するのはちょっと虫が良すぎますし、デミチェリスヴァン・ブイテンもポカがありますからね。GKもレンジングでとりあえず落ち着いてますけど、いつまたフロントが我慢ならずに批判を口にするかは分からないですから。守備がどこまで耐えられるかが鍵になるでしょう。
 ボルドーは勝ち上がるためには「攻めて勝つ」ことだけを考えるべき。攻撃力だけを切り取れば、すっかりワールドクラスに成長し、完全移籍にこぎつけたグルキュフ、引き抜きの噂が耐えなかったものの残留したシャマフ、代表歴のあるカベナギ、グフランと駒が揃ってますし、右サイドにプラシールを獲得できて、上位2チームに全く引けをとらないですからね。彼らとA・ディアッラが怪我なくやれて、攻めて攻めて攻め倒せば、その先に小さくない希望が見える気もします。CBディアワラが残っててくれれば…ってのは言わないでおきましょう。
 マッカビ・ハイファは1勝出来るか、そこに注目でしょうね。

グループB
 ◎ マンチェスター・ユナイテッドイングランド
 ▲ ヴォルフスブルク(ドイツ)
 ▲ ベシクタシュ(ドイツ)
 △ CSKAモスクワ(ロシア)

 マンチェスター・Uはグループリーグ突破は堅いでしょう。プレミアリーグでの戦いを見る限り、今トップオブトップと戦ったら厳しいと言わざるを得ないところですが、ここでは1枚上なのも事実。ここでの戦いも含めた2、3ヶ月程度でロナウドテベスなきあとの戦い方を(個の成長含めて)固められればという形になれば、ファーガソン監督からすればしてやったりでしょうね。ただその一方、2位争いは熾烈。世間的にはドイツ王者のヴォルフスブルクが優位という予想が多いと思いますけど、私はベシクタシュが1歩も劣っているとは思わないですから。
 ヴォルフスブルクはゼコ、グラフィッチ、ミシモビッチの強烈トライアングルが結果的に継続する形になり、夏の移籍もカーレンベルク、ジアニ、マルティンスとスタメンクラスを補強しつつ、放出を余剰人員の整理のみにとどめることが出来たことで、一見マイナスが無いようにも見えますが、唯一かつ最大の損失がマガト(現シャルケ)監督の辞任。個の強さを生かした縦へのシンプルな攻撃と、全員が惜しみなく献身しあう守備をわずか2シーズンで構築した優勝監督を失ったことはやっぱり痛手で、新監督のフェーがマガトの幻影をどこまで振り払えるかはいたって微妙なところ。また、戦い方(特に攻撃の部分)をマガト時代とはガラッと変えようとしていることに対して一部選手が戸惑いを見せていることも事実で、かつCL初経験の選手ばかりが揃う陣容も不安材料。ホームで迎える初戦のCSKAモスクワ戦がどのような結果になるかが、行く末を大きく決めるといっても過言ではないかと。
 ベシクタシュ。絶対的な司令塔であるデルガドの長期不在や、大型補強敢行による連携面での不安が言われて、私もその点は否定しませんが、それでも補強の良さには期待しいてしまいます。昨シーズンリーグ戦で2桁得点を挙げたFW3人(ボボー、ノブレ、ホロスコ)だけでも悪くはないと思っていた中に、経験豊富なニハトを獲得できた点、移籍1年目ながら抜群の存在感を放ってチームの中心となったエルンストの相棒に、同胞のフィンクを加えたことで、セントラルMFの強みが一層増した点、代表経験もあり、昨年のジェノアでのプレーを見る限りはフィジカルもスピードもまだまだ一線級のフェラーリを、ギョクハン・ザンの後釜としてしっかりと獲得できた点、そしてデルガドの代役(になれるかは一抹の不安もありますが)として、ホドリゴ・タバタを補強できた点と、ポイントを抑えた補強が出来たことは、そのまま素直にプラスと捉えていいかと。CSKAのアウェーゲームを9月に終わらせられる日程面もいいですしね。
 CSKAモスクワジルコフ、V・ラヴを同時に失ったのは大きな痛手。また、スカッドから考えればDFラインがどこまで耐えられて、カウンターでどれだけ点が取れるか…といいたいところですが、ジーコが「美しくプレーしよう」などと抽象的な指示に終始しているようで、チームの戦術面での熟成が進まないとなると、さすがに苦しいでしょう…って書こうと思っていたら、まさかのジーコ解任→ファンデ・ラモス就任という流れに。短期間でCLを戦えるほど整備できるとは思いませんが、R・マドリー時代のように問題をあぶりだして修正する能力には長けているので、そこでチームが一枚岩になれれば、全くノーチャンスではないかなぁと。

グループC
 ◎ レアル・マドリー(スペイン)
 ▲ ミラン(イタリア)
 ▲ マルセイユ(フランス)
 … チューリッヒ(スイス)

 R・マドリーの勝ち抜けは間違いないでしょう。もちろん組織として熟成するには短くない時間と少なくない労力が必要だとは思います。けれど、組織を凌駕する個が揃いすぎでしょ(苦笑) ポコッと1つぐらいは負けるかもしれませんけど、グループステージで敗退することは、他のどのチームよりも許されない度が高いはず。勝負はここのところ壁になっているベスト16から。ここはちょちょいとクリアするでしょう。
 一方大注目なのが2位争い。例年で言えば、ネームヴァリューで言えばミラン優勢という評価でいいと思いますが、今季に限っては全く分かりません。ミランはご存知のとおりアンチェロッティ時代に自ら幕を引き、さらにカカを放出して一時代を終わらせました。それでも、T・シウバ、パットの台頭、フンテラールの爆発、ピルロの復調、ボッリエッロ、ガットゥーゾネスタ、そしてロナウジーニョの復活があれば、「11人」は揃うと思います。ただ、開幕戦で苦戦し、インテルには全く歯が立たず。まだ「11人」が整ってないのは火を見るより明らかで、いつ整うのかも定かではないところ。その中で、セリエAで上位から離されないように戦いながらこちらも…というのは、なかなかに厳しいミッション。11人だけでは戦えませんしね。ホームで2勝1分け(or2勝1敗)、アウェイで1勝1分け1敗というところを目標に戦うべきでしょう。
 一方のマルセイユは、ジアニ、サナといった中盤の大事な戦力を失ったものの、穴埋めとしてL・ゴンサレス、エムビア、アブリエルをしっかりと補強し、プラスFWにモリエンテス、DFにエインセ、ディアワラを獲得し、選手層という点で言えばミランに匹敵するといっていい陣容を整えました。第1節のミランとの直接対決で勝利を得ることが出来れば、決してグループリーグ突破は夢物語ではないと思います。チューリッヒは何とか1勝をという形になると思いますが、CL経験のあるフォンランテンや、昨年自国リーグで17得点を挙げたアスイらによるアタッキングサッカーで少しでも混乱を起こせるかに注目でしょう。

グループD
 ◎ チェルシーイングランド
 ○ アトレティコ・マドリー(スペイン)
 ▲ ポルトポルトガル
 … アポエル・ニコシアキプロス

 アンチェロッティ監督を迎え、心機一転念願の欧州制覇を目指してスタートするチェルシー。昨シーズンの暴言等でドログバが3試合、ボジングワが2試合出場停止となる点は痛手で、ボジングワの穴はイバノビッチベレッチがいるものの、FWは代役がCFではないカルーと若いスターリッジのみ。また、例えばJ・コールやジルコフが使えれば4−3−3という手もあったんでしょうけど、2人とも怪我のためそれも序盤は厳しいところ。ここをアンチェロッティ監督がどう乗り切るのか、注目ですねまあ、グループリーグで敗退するほどのダメージにはならないと思いますけどね。
 2位争いはこのグループもご多分に漏れず激しいものになると思いますが、個人的にはA・マドリーが優勢だと見てます。その理由は、やはりアグエロフォルランの強力2トップが(過程はともかく)揃って残留した点と、GKアセンホ&DFファニーとの獲得の2点を挙げたいかなと。まず2トップですが、特にフォルランは数多のオファーが飛び込んできたようで、このコンビの解体は免れないと思っていましたが、今夏の「異常な」移籍マーケットのアヤで残留となりました。また、昨シーズン時折不安定さを露呈した守備陣には、未来の代表GKといわれる逸材であるアセンホと、2部に降格したベティスからベテランのファニートを獲得。CBは依然スピード不足に悩まされそうではありますし、一つ戻って攻撃陣も「脱2枚看板」は課題としてあると思いますが、昨年CLという舞台を経験したことによるいい意味での「慣れ」はプラスに作用するでしょうし、グループリーグ突破だけを考えれば純粋な戦力値でポルトに勝ると言えるでしょう。怖いのはアセンホ、P・アスンソン、2トップの怪我ですね。
 ポルトはL・ロペス、L・ゴンサレス、シソコを揃って放出という荒療治に打って出たのがどうでるか。何とかフッキ、R・メイレレス、フェルナンド、B・アウベスといった引く手数多だったセンターラインの主力は残留させましたし、代役のファルカオ、バレラ、A・ペレイラはリーグ戦では早速結果を残しているようですが、それでも相手にとって大きな脅威だった「ダブルL」が揃っていなくなったことは戦力地の大きなマイナスですし、代わりに補強した選手のCLという大舞台での経験値の少なさは不安を覚えます。直接対決でA・マドリーを叩けるか、その1点に注目です。
 アポエル・ニコシアは、昨年のアノルトシスに次ぐキプロス勢。昨シーズンのリーグ戦ではアノルトシスをまったく寄せ付けずに優勝を果たしたという話で、予選でもチャンピオンズパスでの有力チームだったコペンハーゲンを破ってきているので、端にも棒にも引っかからないということはないかと。どれだけ上位陣を慌てさせられるか。

グループE
 ○ リバプールイングランド
 ○ リヨン(フランス)
 ▲ フィオレンティーナ(イタリア)
 … デブレツェニハンガリー

 リバプールは恐らくグループリーグでは躓かないでしょう。ただし、◎をつけられるほどかと言われれば、ちょっとそれは厳しいかなと。まず大きな点としては、シャビ・アロンソの放出。ベニテス監督は不安を打ち消すようなコメントを残していますが、実際の試合内容や選手コメントを見る限り、影響がないといえば嘘になるでしょう。代役のアクイラーニも怪我のため10月まで使えず、戻ってきたとしてもすぐにフィットするかは不透明なところ。現在使われているルーカスも悪くはないものの、さすがにシャビ・アロンソと比べるのはかわいそうなレベルで、果たして穴がどこまで埋まるのかは、不安を覚えてしまいます。他にもF・アウレリオやアッガーの怪我、今夏の移籍マーケットでウインガーを獲得できなかった点など小さな不安要素が潜在しており、必ずしも大本命には推せないですね。
 そして、リヨンがいい。ベンゼマジュニーニョという一時代を支えてきた選手と袂を分かち、今季は新たな1歩を踏み出すステップの年になるのかなぁと思っていたんですが、ところがどっこい、新戦力のL・ロペス、バストスがあっさりと馴染み、L・ロペスをトップ下、1トップにごみす、左右にバストスとゴブーというクインテットの攻撃力は、昨年のそれ以上になる可能性大。また左SBにシソコも獲得し、怪我から復帰したクレルクとの両SBの攻撃力も見所の1つになるでしょう。ただ、懸案だったCBについては、メンサーを放出してしまったどころか、まさかの補充なし。クリスも衰えが見られ、本職ボランチのボドメールを今年もCBとして使わなければいけないほどで、CLレベルの攻撃力にどこまで耐えられるかが鍵になるでしょう。
 フィオレンティーナは昨年同様リヨンとグループリーグ突破の椅子を争う構図に。F・メロを失ったのは当然大ダメージではありますが、そのユーベからザネッティマルキオンニを貰い受け、よりプランデッリの信望する4−2−3−1に近づいたのかなと。もちろん機能するためにはモントリーボの1人立ちが必要不可欠で、かつヨベティッチの覚醒が求められるところ。モントリーボはこれまで以上に攻撃面でのコントロールが求められ、「俺がやるんだ!」というところを見せて欲しいですし、ヨベティッチをトップ下で迷いなく使えるめどが立てば、ムトゥを1トップとして使えるオプションも実行可能になるので、この2人に期待するところは大きいです。
 デブレツェニはボドナール、レアンドロ、ルドルフといったハンガリー代表クラスの選手を筆頭に、スタメンのほとんどをハンガリー人で構成したところから生まれるチームワークでどれだけやれるかですね。

グループF
 ◎ バルセロナ(スペイン)
 ○ インテル(イタリア)
 △ ディナモ・キエフウクライナ
 … ルビン・カザン(ロシア)

 全8グループの中で唯一といっていい「2強2弱」のグループ。どちらが首位になるか、そして、どちらが3位となりELへ回るか、というところが焦点になりそうです。
 私は、首位はバルセロナかなと。顔ぶれはエトーイブラヒモビッチに変わったぐらいで、イブラがバルサ流の3トップにどれだけ対応できるかは一抹の不安もありますが、逆にそこの部分さえ早々にクリアできれば、熟成度で言えば小さくない変化を求めたインテルより上。まあ、正直イブラより不安なのは、昨シーズンフル稼働したピケ、トゥーレ・ヤヤあたりのバイプレーヤーの金属疲労と、ちょっと怪我が目立つイニエスタとメッシですけどね。
 インテルは大黒柱のイブラヒモビッチを放出したものの、エトーミリートスナイデル、T・モッタ、ルッシオを獲得し、戦力値は大幅アップ。8月末に急遽獲得が決まったスナイデルをトップ下に据えた4−2−3−1がメインシステムとなるはずで、その熟成にはもうしばらく時間がかかりそうな印象もありますが、3センターハーフ+両CBの守備力は32チーム中随一といっていい顔ぶれで、序盤守備陣がしっかりとゴールを固めている間に攻撃パターンを構築できるようなら(逆にそこに時間がかかると見ているので、グループリーグは2位かなと。バルサとはしょっぱなにぶつかりますしね)、いよいよ今季こそCLでも…という期待は抱かせます。
 ディナモ・キエフはさすがにバルサインテルを目の前にしてグループリーグ通過できる!とは言えませんが、それでも一波乱起こせる可能性は大いにあるかと。それは、もちろん久々の帰還を果たしたシェフチェンコ+成長著しいミレフスキ+「シェバ2世」の呼び声高いヤルモレンコが揃う攻撃陣もそうですが、昨シーズンのグループリーグで1、2を争う堅さを誇った守備陣に全く動きがなく、今シーズンもその堅固さが大いに期待されるため。2強からどれだけ勝ち点を奪えるか、大いに注目です。
 ルビン・カザンはどれぐらいのものなのか全く分かりませんが、組織力とハードワークには一定の評価を下してよさそう。ディナモ・キエフから3位の座をもぎ取れるか。

グループG
 ○ セビージャ(スペイン)
 ▲ シュトゥットガルト(ドイツ)
 △ レンジャーズ(スコットランド
 △ ウニレア(ルーマニア

 ビッグクラブこそ存在しないものの、力の拮抗さで言えば今回最も混戦が予想されるグループがここかと。
 その中でも1歩抜けていそうなのがセビージャ。S・サンチェス、ゾコラネグレドと各ポジションに有効な補強を行い、かつL・ファビアーノカヌーテの2枚看板も維持でき、昨シーズン終盤に不在だった怪我人の復帰や若手の台頭などで戦力値の積み増しに成功。攻撃陣のタレントの豊富さと実は固い守備陣(イケイケサッカーだったのは3、4年前まで。今は最少得点で勝ちきろうという方にシフトしている)のバランスは悪くなく、2年前に続いてグループリーグ突破の可能性は高いかなと。
 2番手はシュトゥットガルト。大黒柱のゴメスこそ失ったものの、新戦力のポグレブニャク、フレブ(出戻りだけど)がすぐにフィットし、昨シーズン大きく成長したタスキ、ケディラ、ゲプハルトら若手の更なる台頭やデルピエール、ヒツルスペルガーカカウら中堅の安定したプレーが見られれば、意外なほどあっさりと突破するシーンが見られても不思議ではありません。そのためには、セビージャとの直接対決がある第3節の前に出来れば勝ち点6欲しいところですね。
 レンジャーズは久々にセルティックからリーグタイトルを奪還し、チャンピオンとしてのCL参加となりますが、深刻的な財政難で補強が遅々として進まず、ロテンの獲得やデイビス、トムソン、ネイスミスら長期離脱者の復活があって、スタメン11人はなんとか戦える体制は整いましたが、バックアッパーの底上げにまでは至らなかったため、1、2人欠けただけで大きなダメージとなりそうなのが大きな不安。9人で守って少ないチャンスを生かすレンジャーズらしい戦い方で、どこまで上に迫れるか。
 ウニレアは登録メンバーのA代表占有率が32チーム中最下位というスター不在のチームで、「一番の有名人が監督のダン・ペトレスク」という書き方をしている媒体もありましたが、まさにそんな感じ。そんな「雑草軍団」がどれだけ戦えるかでさらにこのグループは混沌とするため、実はすごい頑張って欲しかったりしてます。

グループH
 ◎ アーセナルイングランド
 △ AZ(オランダ)
 △ オリンピアコスギリシャ
 △ スタンダール・リエージュベルギー

 ここは「1強3弱」でいいでしょう。アーセナルが気にすべきは日程問題(第4〜6節後のプレミアの相手がトッテナムチェルシーリバプールという強豪が相手)だけで、逆に言えば頭の3試合に全力を注ぎこみ、そこで早々に突破を濃厚にするぐらいの戦い方で行ければ全く問題はないかと。怖いのはここ数年見られる「主力の相次ぐ怪我」だけですかね。
 その分、このグループで注視すべきは2位争い。もしファン・ハール監督が残留していて、機能美に溢れるカウンターサッカーが継続できていれば何でもなかったと思うのですが、ご存知のとおりファン・ハールバイエルンに新天地を求め、新監督にはクーマンが就任。(ここからは100%感情論ですが)個人的にクーマンはあのバレンシア問題から完全に嫌いな人になってしまいましたし、再びポゼッションサッカーに転換し、ここまでリーグ戦では結果を残していますが、それがCLレベルでどれほど通用するかはいささか疑問なところもあるため、あっさりと2位候補に推すのはやや憚られます。
 また、その他2チームも決してタレントで劣っていない点も混戦に拍車をかけるところ。オリンピアコスは失った顔ぶれ(ベルスチ、レト、ジョルジェビッチ)の痛さは確かに小さくないですが、メルベリ、R・ブラーボ、マレスカ、レデスマ、ダービシャー(レンタル→完全移籍)と得た顔ぶれのパワーも結構なもの。決定的な仕事が出来るストライカーがいない点は大きな不安ですが、昨年アノルトシスで大旋風を巻き起こしたケツバイア監督であれば、必ずや解決してくるでしょう。そしてスタンダール。実に17シーズンぶりのCL参加となり、非常に若いスカッド(平均年齢22.48歳は、32チーム中最も若い)が勢いに乗れるようなら、一気に怖い存在になるかと。中でもデフールとヴィツェルの若きボランチコンビとヨバノビッチには注目したいところ。DF含めた守備陣がしっかりと攻撃を食い止め、ボランチコンビから前線に素早い展開でカウンターを繰り出せるようなら、面白い結果になることも期待されます。