続々々・メガネのつぶやき

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09−10 その8 スポルティング−フィオレンティーナ

 昨年はグループリーグに出場したチーム同士のプレーオフ。勝ち抜けるのはどちらか。8/18のゲームでした。
スポルティング 2−2 フィオレンティーナ
スコア:6分 J・バルガス(フィオレンティーナ
      58分 C・ブクチェヴィッチ(スポルティング
      66分 ミゲル・ヴェローゾスポルティング
      79分 A・ジラルディーノフィオレンティーナ


 今季この試合が初の公式戦だったフィオレンティーナに対し、すでにリーグ開幕戦&CL予備3回戦の都合3試合をこなしてきたスポルティング、という点もあったのか、スポルティングは立ち上がりからかなり前がかりで、コーナーキックのこぼれからビッグチャンスを掴みましたが、これをフレイがスーパーセーブ。このシュートが決まっていたらもしかしたら一方的な展開になった可能性があった(入らなかったが、前半のボール支配率は59%−41%、シュート数も7本−2本とスポルティングが優勢だった)ので、結果的に2失点は喫しましたが、個人的にはこの1プレーだけでフレイにMOMをあげたいぐらいです。2失点はどちらともフレイにはノーチャンスのシュートでしたし。
 そして、チームを救ったジラルディーノのゴールも素晴らしいの一言。決して優しいクロスボールではなく、むしろDF(確かA・ポウガ)からすればマークすべきジラルディーノと入ってくるボールを同一視野(しかも一直線上)に捕らえることができていたという、どちらかといえばDF有利なクロスボールでしたが、ジラルディーノは一度もマーカーに対して目を配ることなく、背中だけでそのアプローチの強さや力のかかり具合を感じて背負いきって、ブレることのないボディバランスからの胸トラップでシュートできるポジションにボールを落とし、それを右足のアウトサイドで押し込んだ(この場面ではそれが最も早いタイミングでシュートを打てる選択ではあったが)という、これぞストライカーたる一連の流れには、思わず鳥肌がたってしまいました。DFからしたら、あのプレーは「脅威」ではなく「恐怖」ですよ。ホント、すごかったっす。
 一方のスポルティングは、90分トータルで見れば「先制され、一度は勝ち越したものの、一人少ない中での引き分け」だったので全くダメだったわけではありませんが、出来れば勝ちたかったところでした。しかも、退場の仕方が「(前半でイエローをもらっていた)ブクチェヴィッチがゴールセレブレーションでユニフォームを脱いでしまい、2枚目のイエローを頂戴して退場」という絵に描いたようなチョンボで、それでもなおミゲル・ヴェローゾのスーパーミドルで勝ち越した流れだったので、余計にその気持ちは強いかと。ただ、リエジソン、マティ・フェルナンデス、ポスティガの前線3枚はそれなりの破壊力があるので、フィレンツェで先制点が取れれば面白いですね。それにしても、ブクチェヴィッチは罰金モノだな(苦笑)