続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|サッカー|Jリーグ|それでもFC東京は優勝を恐れない

 私は、去る浦和戦のレビューを書いた際の締めに、

 私は、この敗戦で今季の目標を「残留」にしました。まだ2試合でそりゃないよ、と仰る方のほうが多いとは思いますけど、それぐらい深刻な状態だと。ブレずに前進し続ける事が最高だとは思います。けれど、はっきり言って今は「軸そのもの」が見えないんです。キャンプをしっかり見ていない、HPや新聞・雑誌でしか1〜2月の東京の動きを知らないファンにとっては、信じられる軸、困ったときに戻るべきところが見当たらないんです。なので、この2試合の内容が今の東京の実力と認識するしかないんです。


 そういう意味では、開き直りじゃないですけど、優勝やACLなどという高いところは見ずに、足下だけを見てひとつずつ課題を克服してくることを期待しながら見ていくと決めました。もう1回、整理し直してリスタートしましょうや。

 と書きました。でも、あくまでそれは私個人の見方であって、城福監督以下コーチ・選手・フロントの方々は、現実逃避とならない程度に前向きで、高い目標を見据えてやってほしいとは思っています。なので、浦和戦の2日後に、城福監督が(ちょっと考えすぎてる部分はありつつも)ここまでしっかりと状況を見据えることができていることは、めっちゃ嬉しいことですね。あとは、なるべく早いうちに、目に見える形で「今季の軸」となるサッカーを見せてほしいなぁと。
 ただ、以下の2つのセンテンスは、気になってしまいました。

守備に偏重すると、その試合だけの効果が出ることはある。でも1年間で見たときには、それが必ずしも近道ではないとわたしは考えています。攻撃に基軸を置いた中で、やらなければいけない守備を身につけてやっていく。これが唯一絶対の方法論だとは言いませんが、わたしの中ではチーム力が上がる方法論だと思っています。

なぜ守っていて点が取れるケースが多いかというと、攻めているチームが自分たちのバランスを崩すから点が取れるんですよね。だからそれは他力なんです。他力を目指すか、自力で相手のバランスを崩すか。極論を言えば、両方できるようになりたい。ただ、相手のバランスを自力で崩す方が、習得するのに時間がかかるわけですよね。カウンターで相手のバランスを崩しきる個の高い技術、遅攻で相手のバランスを崩しきるパスワーク、両方を習得したいと思います。

 日々の練習について、PC、携帯のオフィシャルサイトやいろんな方のブログ等で知りえる限り、城福監督はまさに「攻撃に基軸を置いた中で、やらなければいけない守備を身につけてやっていく」練習に力を割いているという印象があります。もちろんそれが悪いことだとは思いませんけど、同時に守備が「劇的に」改善されることを期待するのは、ちょっと厳しいのかなぁとも思うわけです。はっきり言って、開幕からの2試合は「上手く守れていないから、上手く攻められない」という風に感じていて、まず立て直すべきは守備だと思っている人間なので、この部分については、不安を拭えないでいます。こんなエントリを書いた人間でもありますし
 ただ、城福監督が思った以上にリアリストであることは、昨シーズンのいくつものシーンから窺えました。「プレスバック」を導入した前半戦や、カボレを左サイドに固定しプチカウンターサッカーを多用した終盤戦といった感じで。そして、今この時期も「理想と現実」をどうミックスアップさせるか、城福監督の手腕と判断が問われている局面です。そのなかで、山形戦で過去2試合と違う何かを見せることができるのか。そして、3月最終週のナビスコカップ2試合を「どのような位置づけ」と捉えて試合に臨むのか。個人的にはガチガチに守ってくれても構わないとさえ思っていますが、どういう「判断」を私たちに見せてくれるのか、期待と不安を抱きながら、試合を待ちたいです。