続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

R−1ぐらんぷり2009

 M−1の時と同様に、100点満点で点数をつけさせていただきます。
夙川アトム 89点
 場が温まってないトップバッターと言うことを考えれば、結構良かったんじゃないかなぁと。ところどころ「えーと、普通の言い方に直すと…」と考えてしまう箇所はありつつも、「ちゃん婆はちゃん姉のバーターです」はかなり笑いました。バーターぐらいなら世間にも定着してる言葉ですしね。しかし、「○○、はいドーン!」という決め部分の時のカメラワークが不満(苦笑)


岸学 90点
 つかみ抜群。ヨネスケ前大統領って(笑)。その他にも「そっちの絨毯の上できな粉餅を〜」や「俺のお腹のテロリストが〜」などくすぐるフレーズはかなり多かったと思うんですが、ちゃんと見ると動きの小ささ、細かい演技力の無さが思いのほか目立っていた気がします。ツッこんでくれる相方がいなくてボケ倒しになる分、そこの粗さが個人的にはマイナスに感じてしまいました。


バカリズム 96点
 絵が上手すぎるし、発想が凄いところにあるし、ネタに隙(ツッコミどころ)が全く無い。それでいて、教師と言うキャラを淡々とやりきるネタのおかしさとのギャップがたまらないなぁ。そして、関根さんのコメントも抜群(笑)。しかし、こういう賞レースで100点ってなかなかお目にかかれないぞ。


エハラマサヒロ 93点
 いやぁ、歌も声の張り具合も動きもネタもしっかりしてるなぁ、という印象です。ただ、上手過ぎて大笑いにまで行かなかったんですよねぇ。なので、器用貧乏的な評価で終わるのかなぁと思っていましたし、バカリズムの後じゃ厳しいかなぁ?と思っていたんですが…この結果は意外でした。いやー、驚いた。


サイクロンZ 94点
 エハラマサヒロが作った「ライヴ感」をいい意味で引き継げましたし、一つ目のネタでどういうことをやりたいのか分かってから、お客さんの食いつきも良くなって、笑いの量的にはエハラさん以上だったかなぁと。全くの初見でしたが、笑わせてもらいました。でも、前の2人の得点が高すぎたので、662点どまりだったのは仕方ないですかね。


鳥居みゆき 92点
 いやぁ、全く持って賞レース向きじゃない(といっても、鳥居さんの中ではまともな感じ?な)このネタを何のためらいも無くやりきるこの感じ、素敵だわぁ(笑)。ネタ終わりのトークも含めて、異端すぎました。まあ、最後までらしさを貫き通したのは、素晴らしいことかと。


鬼頭真也 93点
 こちらも初見でしたが、かなり面白かったですね。メガネのくだりはかなり面白かったです。この1本で決勝まで上がってきたのも納得です。


COWCOW山田よし 97点
 素晴らしい!つかみがちょっと弱いかなぁと心配になったんですが、中盤から後半にかけてのゴルゴ推しやゴルゴ裏切りを中心とした怒濤の流れ、私は完全に飲み込まれました。一つのボケがそこで止まらず、次のボケの伏線になっているその積み重ねで、笑いを止める暇が無かったですね。去年は変に「黒板五郎がやる」というところに気を置いてしまったのが裏目に出た(と私は思っている)点も改善されていて、完全にフリップで笑わせるところに特化したのもよかったです。なので、エハラさんを超えられなかった時のあのショックの受け方も、私は納得できます。


あべこうじ 93点
 今までの決勝大会のネタの中では、一番しゃべりの部分が洗練されていたかなぁと。その分「ウザキャラ」の面は薄くなってしまった感じはありますが、私はこの形が好きです。


中山功太 93点
 去年の言葉がただ流れていくだけの残念なデキよりは、数倍良かったと思います。それでも、優勝はちょっとやりすぎな気が(苦笑)。



 優勝者についてはM−1以上に賛否両論が出そうな結果にはなりましたが、全体的なレベルは相当高かったかと。一つだけ言わせてもらえば、やっぱり決勝本選は8、9人にして、上位2、3人による最終決戦という形をとって欲しいかなぁと思いました。