確かに小粒といえば小粒ですし、この時期目立っていた南米からの移籍がほとんどない点は、やはり世界同時不況の影響が色濃く反映してると言わざるを得ませんかね。
そんな中で、一番活況だったのはやはりプレミアリーグ。特に中位〜下位のクラブが結構いい補強をしてるんじゃないかと(毎年のことと言えばそうなんですけどね)。おっ!と思ったのが、
ジョー(マン・シティ→エバートン)
ジミー・ブラード(フラム→ハル・シティ)
ジャーメイン・ペナント(リバプール→ポーツマス)
ペーター・ロベンクランズ(シャルケ→ニューカッスル)
オリビエ・ダクール(インテル→フラム)
といったところでしょうか。ジョーは地味にいい補強。ブラードは怪我が治るのを心から待ってくれていたフラムサポーターのために、今季は残留してほしかった…。ペナントは完全にリバプールで居場所を失ったので、これはいい移籍でしょう。思わぬところで、クラウチとのコンビ復活。ロベンクランズはレンジャーズが数年前にCLベスト8へ進出したときに大好きになった選手。シャルケでは全く揮いませんでしたが、英国圏へのカムバックで頑張ってほしいところ。ダクールは去年の今頃、インテルの主力だったんですけどねぇ。ただ、ブラードの穴埋めとしては申し分ない補強かと。
そして、一番気になるのがウィガン。エンゾグビアを獲得し、アントニオ・ヴァレンシアこそ死守したものの、エミール・ヘスキー(→アストン・ヴィラ)、ウィルソン・パラシオス(→トッテナム)、アンリ・カマラ(ストーク・シティ)と3人も放出。いい調子で順位も上げてきていただけに、これがブレーキの要因にならなければいいんですが…。トッテナムは、節操がないとだけ言っておきます(苦笑)。でも、ロビー・キーン本人にとってはいい選択かと。
その他の国でおっ!と思った移籍も書いておきますか。
エミリアーノ・ボナッツォーリ(ジェノア→フィオレンティーナ)
ジュリアン・フォベール(ウエスト・ハム→レアル・マドリー)
リカルド・オリベイラ(サラゴサ→ベティス)
ブバカール・サノゴ(ブレーメン→ホッフェンハイム)
ロベルト・アボンダンシエリ(ヘタフェ→ボカ・ジュニオルス)
ボナッツォーリ、懐かしいなぁ。確か、俊輔とレッジーナで一緒でしたよね。フォベールはウエスト・ハムのベンチウォーマーからレアル・マドリーへの華麗なる(?)移籍。この発想はなかったわ、ですね。オリベイラはその実力からすれば、2部にいるのが勿体なさすぎる選手。降格時にチームに残留したその心意気は買いましたが、やはり1部でプレーすべき選手でしょう。イビセビッチを怪我で失ったホッフェンハイムはサノゴを獲得。こういう抜け目なさは、さすがオーナーといったところでしょうか。アボンダンシエリはボカ復帰。ハコボとかいうGKが台頭してきて、ウスタリもいるので大丈夫なのかもしれませんが、このタイミングで移籍するとは思っても見ませんでした。