続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|試合速報/詳報|ナイジェリア 対 日本−北京五輪 男子サッカー

 アテネ五輪に続いて、2試合でグループリーグ敗退が決定しました。そしてまた「得点さえ取れていれば…」という結果に終わってしまいました。いったいいつまで、この感想をもってしまうような試合を続ければ気が済むんでしょう?人材がそもそもいない、というのであれば諦めもつくんですが、私はそうとは思いません。この世代だって、使いようによっては世界と伍して戦える選手が何人もいると思っています。


 例えば本田圭と内田。このコンビは、水野の怪我により空席となってしまった右サイドハーフに、大会1ヶ月前になって本田が置かれるようになって結成された「即席コンビ」で、その間の実戦経験といえば、直前の壮行試合+練習試合のみでした。その短い間でも、「本田が中へ積極的に絞ってきて、空いたスペースへの内田の上がりを促す」という1つの形は見出せました。しかし、それしか作れなかったがゆえに、内田には運動量相当な運動量が求められ、終盤の消耗度はかなりのものであるように映りました(本人も「終盤は動けなかった」とコメントしているようです)し、本田もかなり窮屈そうにプレーする、あるいは考えられないような簡単なミスを犯してしまうというシーンが何度か見られました。もちろん、水野が離脱した時点で誰が入ろうが「即席コンビ」になってしまい戦力ダウンは否めないわけですが、そこに収めるべき選手が「視野、視界を改めなければいけない」本田圭でよかったのかどうかは(結果論でしか言えない部分はありますが)疑問符をつけざるを得ません。それこそ長友をそのポジションで試したこと(むしろ代表デビュー戦は右サイドハーフで使われたような記憶)だってあるわけで、利き足やベースポジションの適正を考えれば長友を使うという手もあったわけですし、そこにこそオーバーエイジの枠を当てるように検討する(ex:小川(名古屋)、田中隼(横浜FM))必要があったんではないかと、今更ながら思う次第です。
 例えば、森本。初戦の森本は、見ていて本当にかわいそうでした。もちろん後ろの谷口や本田圭、香川らのフォローが全くなかったわけではありませんが、苦しくなったら「あとは頼んだ」というような放り込みや、慣れないポストプレーを要求される1トップを任されたことで、ほとんど持ち味を発揮できないままピッチから去る形となりました。私は森本については、実のところ相当な期待を持っていました。それを感じたのが壮行試合のオーストラリア戦。李と縦の関係になる2トップを組んだ森本の動きは攻守ともに素晴らしく(もちろんコンビを組んだ李の動きもよかったですよ)、本番でもこのコンビが前線をかき回してくれると期待していました。しかし、向かえたアメリカ戦。蓋を開ければ森本は1トップで使われ、その下にいたのは李ではなく谷口でした。谷口のトップ下起用そのものは大当たりだったと思いますよ。攻め上がりのタイミングに間違いがほとんどなかったですし、惜しいシーンを何度か演出できていたので。ただ、森本自身にフォーカスすれば、前線でポストプレーを要求されるような1トップの役割を与えられて輝く選手だとは、到底思えないんですよね。森本の持ち味は瞬間のスピードとダイナミックなプレーだと思ってるので。なので、もし森本を最前線で使いたいのであれば、その相棒にはFWを選んで1トップの役割を交互にやらせたり分散させるべきですし、逆に谷口をトップ下で使いたいのであれば、前線は豊田や岡崎のように身体を張ってボールをキープしタメを作れる選手と組ませるべきだと、私は考えます。そうしなければ、直前の壮行試合で試したこと(オーストラリア戦は森本と李の2トップ、アルゼンチン戦は豊田と谷口の縦関係)が活かされたとはとても言えないですしね。
 まあ、結局何が言いたいのかは薄々お気づきだと思いますが、「選手の力量もさることながら、反町監督が世界と伍して戦える監督ではなかった」ということです。オーバーエイジの問題は協会がショボかったので反町監督には何もいえないと思いますが、こと采配については、結局最後までどの組み合わせがこの世代一番のものなのかを誰も知り得ないまま終わってしまった印象があります。今年に限って言っても、トゥーロンでの5試合+3月以降の親善試合4試合+五輪の2試合=11試合で、全てスタメンが違いましたからね(確か)。もちろん、その時々の選手の体調であったり試合の意義を勘案する必要はあります。ただ、反町監督が就任してから代表に招集された選手が80名を超え、最後の最後までスタメンが定まらないようでは、そしてよく言われる「代表監督の一番の仕事は、自分のビジョンに沿った選手のセレクションである」ということに照らしてみれば、「結局のところ、反町監督自身がこのチームの最強を知り得ないまま見つけられないまま今日まで来ちゃったんだなぁ」と思われても仕方ないですね。そして、「悔いは無い」と言い切った反町監督と、その正反対のコメントを残した選手たちとの温度差が空しく感じられる結果となってしまったことは、残念で仕方ありません。


 ネガってばかりいてもしょうがないので最後に収穫も。一番の収穫は、森重と水本のCBコンビでしょう。今年になって、そこまで主力として登用されてきた伊野波、青山直が外れ、水本が移籍に伴う弊害によりパフォーマンスを落としてしまったことで、CBの不安定さが弱点となってしまってもなんら不思議ないシチュエーションとなってしまいました。しかし、大分でガッチリポジションを掴んでいた森重が代表でも変わらぬパフォーマンスを披露し、水本も批判覚悟の再移籍により急激にV字回復したことで、形の上では何とか間に合いました。それでも始まる前は、整ったのが形だけなのか中身も伴っているのか不安ではありましたが、この2試合の2人のパフォーマンスは及第点以上といっていいでしょう。このまま成長を遂げてくれれば、中澤、闘莉王に頼りっきりのA代表CB陣の層を、間違いなく厚くしてくれると思います。そのCBコンビの前でフィルター役として頑張った細貝、本田拓のプレーも見るべきところは十分にあったと思いますし、当初は見向きもされなかった中での大逆転で代表入りした谷口のプレーも、非常に印象に残っています。
 そして、まだオランダ戦が残っています。オランダ戦の結果が選手にどれほどのものを残すかは分かりません。ただ、2戦連続引き分けに終わり、予選突破に向けて勝つしかない「120%のオランダ」と戦って、何も得ないまま終わるような選手はいないはず。本気のオランダにどれだけのプレーが出来るのか、ある面での選手たちの「覚悟」が感じられるような試合になることを願って止みません。


 最後に梶山について。今のままでは、たとえ東京に帰ってきてもポジションがあるかは分からない、それぐらいこの2試合の出来は最悪でした。守備面での貢献度はゼロに等しく、攻撃で取り返したかといわれれば、NOと答えざるを得ないほどの体たらく。絶対にこんなもんじゃないと断言はしますが、いつまでも「未完の大器」でいてもらっては困る年齢になってきたんですよね、梶山も。「もう」23歳と言うつもりは無いですが、「まだ」23歳なわけではないですから、決して。背番号がさして大きな意味を持たなくなってきた昨今ですが、それでも「10番」を背負うことの意味は、今も昔も変わらないと思っています。そして、梶山が今、東京でも代表でも10番を背負って戦える選手かと言われれば…そうじゃないと答えざるを得ないかとおもうところです。全てを万能にこなせと言ってるわけではないんです。「自分が何を期待されて、どうすればその期待に応えられるのか」という観点が抜け落ちてるんじゃないかなぁと思うんですよ。そこを今一度整理して、そして一から出直すぐらいの気持ちでサッカーに取り組んで欲しいなぁと思います。偉そうですいません。