続々々・メガネのつぶやき

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EURO08グループリーグ第2節 グループB クロアチア−ドイツ

 グループAに続いて、初戦勝ったもの同士、負けたもの同士のカードとなったグループB。まずは勝ったもの同士の1戦。ドイツがあっさりと連勝を飾るのか、それともクロアチアが一泡吹かせるのか。
クロアチア 2−1 ドイツ
スコア:24分 D・スルナ(クロアチア
     62分 I・オリッチ(クロアチア
     79分 L・ポドルスキ(ドイツ)


 ドイツは確かにいいパフォーマンスだったとは言えないと思います。けれど、クロアチアの良いところばかりが目立ってしまい、相対的に見て「ドイツ、全然アカンがな」という結論にたどり着いてしまいそうになります。それぐらい、クロアチアは完璧だったかと。
 クロアチアはペトリッチに代えてラキティッチを入れ4−2−3−1という形にして中盤を厚くし、中盤でのパス回しやサイド攻撃をまずは防ぐ、その上で上手く攻撃に転じたいという考えだったのかなぁと思いますが、それが見事に嵌りました。開幕戦並みかそれ以上に全員がハードワークし、バラックに対してはかなりの時間帯でボールを持たせないことに成功していましたし、サイド攻撃にもしっかりと複数で対応してフリーで上げさせるシーンは本当に数える程度しかありませんでした。1点取られはしましたが、あれはたまたまクリアボールがポドルスキのところにこぼれただけで、何も悲観することは無いでしょう。むしろ、終盤はかなり引いた(引いてしまった?)中で耐え切った、「守ろうとすれば守れるんだよ、ドイツ相手にも」というところを見せ付けたのは大きいことかと(解説の伸籐さんはあまりお気に召してませんでしたが)。…ちょっと褒めすぎな気はしますが、それぐらい今日の守備はよかったという印象を受けています。一方の攻撃面では、初戦は動きの堅かったモドリッチがいよいよ真価を発揮。簡単なボールロストがほとんど無く、長短のパス、ドリブル突破のタイミングもほぼノーミス。そんなモドリッチに引きずられるかのようにクラニチャール、この日先発起用されたラキティッチも素晴らしいプレーを見せていました。また、1点目の取り方*1は非常にしたたかでしたし、2点目も激しいプレスで相手のパスミスを誘ったシーンからと言うことなし。先に書いちゃいますが、この勝利と次の試合の結果により1位抜けが決定。次の試合で主力を休ませることも可能ですし、決勝トーナメント1回戦でポルトガルと当たる心配も消滅。この流れの良さは、容易く途切れそうにはありませんね。
 ドイツ。まあ、これだけ中盤をスッカスカにして、初戦でかなりやられていたサイドの守備をてこ入れできず、yumi_nanayaさんも書いてらっしゃいましたが、この日のレーブ監督の采配は疑問だったしと、いいとこ全くなし。特にレーブ監督の采配は「何やってんのよ」と言うしかないかと。nanayaさんに2000%同意かつ私の書きたいことを全て網羅しているので、レーブ監督への不満は上のリンク先を見ていただくとして、追加するならゴメスを65分で下げてしまったこと。私がこの試合の中で得点の匂いが感じられたのはゴメスだけ。オフサイドには引っ掛かりまくっていましたが裏への意識の高さやクロスボールへの反応は、パートナーのクローゼとは雲泥の差でしたし、ポドルスキも並のデキしか見せられず…と感じていた中でのゴメスの交代だったので、交代のボードを見た瞬間、「何で!?」と思わず叫んでしまいました。結果的に代わって入ったシュバインシュタイガーがアホやって退場し、ゴメスを下げておきながら、同じようなタイプのクラニーを困って入れるという愚の骨頂のような交代もあり、文字通り「自滅した」試合だったかと。ただ、次のオーストリア戦で勝てば自力で2位決定ですし、切り替えてやるしかないですね。

*1:そこまでクロス、CKはとことんニアサイドを突いてきたのに、このシーンは一転ファーサイドへのクロスで、DFがみんなニアに引きずられていましたね。クロスを上げたプラニッチ(だったと思います)がその点をわかっててファーに上げたのであれば、参りましたとしか言いようがありません。