続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

EURO08グループリーグ グループB ドイツ−ポーランド

 ここ2大会予選敗退の憂き目にあっているドイツ。今大会こそはの思いで初戦に勝利を挙げることが出来るのか、それともポーランドがまたしてもドイツに悲しみを味あわせるのか。
ドイツ 2−0 ポーランド
スコア:20分 L・ポドルスキ(ドイツ)
     72分 L・ポドルスキ(ドイツ)

 そこまで力の差があったのかな?と思わせる内容で、もし開始早々のクシヌヴェクのボレーが決まっていたらどうなっただろうか?とタラレバを言いたくなる面もありますが、ドイツはしたたかというか、勝ち方を知ってるなぁという1戦だったかと。そう思った大きなポイントは「隙を見逃さない」点。1点目は非常に高いラインを設定してきたポーランドのディフェンスラインの裏に選手が抜け出し、上手くつないでフリーでポドルスキがシュートを決めたんですが、実は開始4分に同じような形でゴメスとクローゼが抜け出し、あわやというシーンを作っていました。1度やられてもラインを下げなかったポーランド守備陣が「勇敢」なのか「無謀」なのかは意見が分かれるところでしょうが、結果的に2度も同じ形を作らせてしまったポーランドの隙を突いての1点目で、さすがだなぁと唸るばかり。2点目もDF(ジェブワコフ?)のクリアミスをシュバインシュタイガーが拾ってからの流れ。クローゼとゴメスがあまりいい内容ではなく、分厚い攻撃を見せ付けた!とは言えませんが、それでもしっかりと2点取って勝てるあたりは、重ねてになりますがさすがドイツと言ったところでしょうか。不安を探せばサイドの守備。ポーランドがかなりピッチを広く使って攻めてきたとはいえ、回数で言えばかなりの本数のクロスを入れられてしまいました。最後のところでCB中心に跳ね返せていたので事なきを得ましたが、SBが上がった後のスペースをどうカバーしていくかはしっかりと詰めなければいけない点でしょうね。
 ポーランドは思ったよりもいいチームでした。最終的には1点も取れずに2点取られたわけですが、レヴァンドフスキからの球出しを中心に非常にピッチを広く使い、そこから縦への突破のみならず、手詰まった際にはサイドチェンジして組み立て直す冷静も数多く見られました。さらに後半からは、特例*1で4月にブラジルから帰化したばかりの秘密兵器ロジェールが入り、周りとは全然リズムの違うボールキープで攻撃の一翼を担い、惜しいシーンを選出できていたかと思います。今日の攻撃をものすごく雑駁にいえば、それこそ今はやりの「ゼロトップ」のような攻撃だったかと。それでも点が入らなかったのは、「中央を崩せなかった」+「クロスがハイボール勝負になってしまった」という2点でしょうか。全体的に外から崩そうという意識に固執しすぎた嫌いはあって、それなりに崩してクロスはあげることが出来ましたが、さすがに高さ勝負になると分が悪く、そこが最後まで跳ね返されてしまった要因なのかなぁと。残る2試合もDF陣は長身揃いの国が相手。どう最後の一手を工夫して点を取るのか、注目したいと思います。

*1:通常は5年間の在住が確認されなければいけないところを、ロジェールは在住3年ながら大統領決定で帰化したとのこと。