続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

07−08 その44 CL決勝 マンチェスター・U−チェルシー

 いよいよやってきた、今季の欧州サッカー総決算の1戦。マン・Uが9季ぶりにチャンピオンに返り咲くのか、チェルシーが初の決勝進出でいきなり戴冠なるのか、大注目の1戦でした。
マンチェスター・U 1(PK6−5)1 チェルシー
スコア 26分 C・ロナルド(マン・U)
    45分 F・ランパードチェルシー

 日本時間の3時45分に始まったこの試合、私は6時45分、チェルシーのグラント監督以下ベンチ入り選手が準優勝のメダルをもらったのを見届けて、チャンネルを替えました。それは、もう通勤の準備に入らなければけなかったという点もありますが(苦笑)、マン・Uの優勝を受け入れられないでいる自分がいたからです。その理由は2点。
 1点目は「試合が1−1の引き分け、その上PKでマン・Uが勝利した」という結果が、「120分間の試合内容」に対する正当なものではないと感じたため。もちろん1−0になる前半30分までは、明らかにマン・Uが主導権を握っていた、それは事実です。けれど、その後の(延長も含めた)90分間は完全にチェルシーが主導権を握り返し、よりアグレッシブにゴール前まで攻めていたと思います。その中で掴んだランパードドログバのシュートがポストに弾かれたあたりは、もうついてないと嘆くしかないところ。まあ、その2本のシュート以外は決定機まで持ち込めていたわけではないですし、「それを決め切れなかったチェルシーの力不足が…」と言われると言い返せない部分はありますが、それでもこの試合が1−1で終わってしまったことについては、何ともやりきれない気持ちでいっぱいです。
 そして2点目が、「結果的に敗戦の一翼を担ってしまったPK失敗がテリーであった」こと。PKは得てしてそこまで押し気味のチームが負けることが多い印象があって、ことさらチェルシー(といかGKのツェフ)はPKに弱いチームという印象が強いため、私はPKになった瞬間に「あ、チェルシーダメだわ」と思いました、正直言って。ただ、相手エースのロナウドのシュートをツェフがセーブし、そこまで4人全員決めて、残すはキャプテンのテリーが決めるだけ。普通、そこまでお膳立てが整えば、そのままチェルシーに勝利が舞い込んでもなんら不思議はありません。けれど、そうはならなかった。月並みな表現ですが、あの瞬間モスクワに「サッカーの神様」がいたとするならば、「あまりにも残酷な悪戯の相手を、何故よりによってテリーにしたんですか?」と涙ながらに問い詰めたいし、お天道様には「なぜクライマックスが近づくに連れてあんなにも悪戯な雨を降らせたのか?」と言いたい、そんな気持ちになりました。ほんの一時レンタルでノッティンガム・フォレストへ移籍したことはありますが、ユースアカデミーからチェルシー一筋でやってきて、さまざまな苦難を経ながらも2003年にスタメンに定着し、モウリーニョ元監督が就任した2004年から一貫してキャプテンを任され、昨季終盤からの度重なる怪我やモウリーニョ解任による混乱の中であってもしっかりと個性派集団を一つにまとめ上げてきた、そしてこの試合でもギグスの決定的なシュートを抜群のポジショニングと反射神経で防ぐなどの活躍を見せた、まさに「チームのアイコン」であるテリーがPKを失敗し、結果的に敗れてしまった。それもフットボールと言ってしまえばそれまでですが、今季の中ではUEFAカップでヘタフェがバイエルンに惜敗したあの時と同じか、それ以上に残酷なドラマが、この頂上決戦で繰り広げられてしまったことを昇華するのは、ちょっと時間がかかりますね。そんな2点が理由であの激闘から半日以上たった今も、私はまだこの結果を受け入れられていない、素直にマン・Uの優勝を祝福できずにいます。私は決して熱心なチェルシーファンではないですし、アンチ・ユナイテッドでもありませんが、あそこまで「チェルシーCL初制覇」の舞台が整っていたのに、数分後に喜んでいたのがマン・Uだったという事実を即座に受け入れるのは、ちょっと無理でしたね。
 とは言いながらも、両チームとも死力を尽くした末の結果であることは理解していますし、ギグススコールズ、この日は出ていませんでしたがネビルがもう一度ビッグイヤーに辿り着いたことは素晴らしいことだと思いますし、シーズントータルで見たときに一番安定感があって、一番勝者にふさわしいプレーをしていたのはマン・Uだったと思います。今シーズンはエブラ、ビディッチ、リオ、ブラウンの4バック+ファン・デル・サールが形成する守備ブロックが非常に堅固で、今日の試合だけ切り取ってみても、ビディッチのドログバに対するマークはパーフェクトでした。攻撃陣が完全にスタミナ切れを起こし、停滞してしまって受けに回る時間が多かった、中でもサイドの主導権を握られて、何度も自陣深くまでえぐられながらも1失点で済んだのは、ビディッチが中央でドログバに何もさせなかったから。意識はまったくしてないでしょうが、5/3のプレミアリーグでの対戦の際に膝蹴りを食らって10分そこらで交代させられたお返しを、熨斗をつけて返したといっていいかと思います。そして、ロナウド号泣でしたね。まあ、自分のPK失敗で負けたら得点王なんて何の慰めにもならなかったはずですから、捨てる神あれば拾う神あり、といったところでしょうか。出来れば、テリーを拾ってあげて欲しかったけどなぁ…。
 締め。これで、今季の欧州秋〜春シーズンでのクラブ単位でのゲームはほぼ終了(スコットランドの優勝がまだ決まってないくらいか)。「07−08 その○」として見た試合が44試合、その他書かなかったけど見たという試合を含めれば、今季は55〜60試合を見た形になります。それが多いのか少ないのかは何とも言えませんが、今季当初の意気込みから考えれば、ちょっと少なかったかなぁ?と。来季は、目指せ100試合!…まあ、意気込みだけと捉えてください(苦笑)。さて、これからはJと代表に注目。6月は日本代表の試合目白押しですし、EUROも始まりますし、それが終わればJもタフな夏シーズンに突入して見所が増えてくるでしょうから。「Football always going on」ですよ。