続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その28 CLグループリーグ ブレーメン−レアルマドリー

 勝ち抜けのためには連勝するしかないブレーメン。しかし相手は難敵以上のレアルマドリー。まさに「胸突き八丁」の1戦でした。
 試合はいきなり動きます。5分、自陣でパスカットしたフリッツがそのままドリブルでサイドを駆け上がりクロス。これをサノゴが胸で落とし*1、反応したローゼンベリがシュート*2。これがゴールに吸い込まれ1−0。ブレーメンが望外な先制点をゲットします。しかし14分にレアルが反撃。左サイドでボールを受けたロビーニョがドリブルでエリアに侵入し、巧みな間合いでシュート。これがゴール右隅に決まって1−1の同点に追いつきます。その後はレアルマドリーが主導権を握る展開になりましたが、勝ち越したのはブレーメン。40分、レアルマドリーのセットプレーのこぼれ球を拾ったローゼンベリが、ガゴを振り切りメッツェルダーを交わしながら右サイドを駆け上がりクロス。これをサノゴがスーパーなシュートでゴールへ流し込み2−1。このまま前半は終了しました。
 後半はブレーメンがリードを守りたい戦術をチョイスした影響なのか、レアルが押し込む形が多くなり、56分にはファン・ニステルローイがゴール前どフリーのシュートチャンスを得るも、何とミスショット*3。そしてその2分後、サッカーの神様は即座にブレーメンのほうを向きました。目ッッ津エルダーとサノゴの競り合いでこぼれたボールを取ったイェンセンがロングスルーパス。これにハントがタイミングよく飛び出し、カシージャスとの1対1も制してゴールゲット。3−1と突き放します。その後71分にファン・ニステルローイが汚名返上のゴール*4を決め1点差に迫るもそこまで。ブレーメンが貴重な、貴重な勝ち点3を奪いました。
 それにしても、ブレーメンは本当によく戦っていました。ウォメ、ボロウスキフリングス、ウーゴ・アウメイダを長らく怪我で欠き、この試合前の練習でヴィーゼを欠き、ヂエゴはサスペンション。この日スタメンに入ったパンダー、ハントはぶっつけ本番で、試合に入ってからも6分でフリッツが怪我で退くなど*5、もう現状を語るのも辛いような状況でしたが、サノゴ、ローゼンベリ、イェンセンはまさに出色のパフォーマンスを見せてくれましたし、いきなり投入されたトシッチも頑張ってました。もう1試合でオリンピアコスラツィオに勝ったため、最終節の直接対決に勝てば自力での予選突破。ギリシャのアウェーは非常に厳しい戦いとなることが予想されますが、ヂエゴが帰ってきますし*6、かなり期待して待ちたいと思います。オリンピアコスもいいチームですが、私はブレーメンを決勝Tで見たいです。そして、ハント、お帰りなさい。
 一方のレアルマドリーですが、ピッチの状態にアジャストできなかったのか何なのか、とにかく細かいミス連発。それでも2点奪ってさらにもう1つ2つ決定をつかむあたりはさすがなわけですが、この日ばかりは「勝ちたい気持ち」に明らかな差があったとしか言いようがないです。まあ、これはレアルがどうこうではないんですけどね。この試合で勝ち抜けはなりませんでしたが、最終節は引き分けでもOK。ベルナベウでの試合ということを考えれば、通過は問題ないんではないかと見ています。

*1:というほど綺麗ではなく、トラップが流れたと言ったほうが正解

*2:というほど綺麗ではなく、当たり損ないと言ったほうが正解

*3:よく見ると、直前でボールがイレギュラーしていると見えなくもない感じですが、かなり痛恨。

*4:GKを釣り出しての見事なループシュートでした。

*5:1点目に結びついたクロスを上げるまでのドリブル、魂こもってました。すでに足を引きずってましたからね。

*6:それが、イェンセンの良さを潰すことにならなければいいんですがね…。