続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

参議院議員選挙 結果斜め読み

 自民党37議席公明党議席民主党60議席…これは予想以上に民主党の圧勝、もとい、自民党が自滅しましたね。ただ、これで民主党は「勝った勝った〜」なんて喜んでたとしたら、それはそれでアホ。柳沢厚労相、久間元防衛相の失言、松岡元農水相の自殺、後任の赤城農水相のひどい身辺管理、年金記録問題、その他もろもろ自民党の失策ばかりがクローズアップされ、そのことについてほぼ全てのマスコミが自民叩きに走った事による印象操作がこの結果につながった大きな要因であって、政策を訴え続けてそれが届いた勝利とは到底言えないわけですから。「今回は自民党に入れるのやめとこう」と思った人のほぼ全てが、短絡的に(というと言い過ぎな面もあるが)民主党に流れてきただけですから。これから(この不自然な)国民の支持を受けて、どう政権を取る力があるかをアピールできるかでしょうね。これでまた「永田メール問題」とかみたいに自分で躓くようだと、もうチャンス無いかもよ。
 まあ、そんな権力闘争はこのブログではさて置き、ここからは以前にこのブログで触れた注目候補者を中心に、琴線に触れた選挙区、そして各党比例区について、ゆるーく書いていきます。なお、今回も敬称略にて失礼します。また、詳細な得票数などの情報は、各自得てくださいませ。


北海道選挙区
 あの羽柴秀吉が、何と10万票突破!!!!!いろんな意味でめでたい!!!!!
 まあ、もちろん当選には遠く及ばず、得票率も3.6%ほどでしかないんですが、社民党道幹事長より得票を取ったというのは、彼を追い続けてきたものの一人として、こみ上げてくるものがあります(笑)


青森県選挙区
 一応地元についても触れとこうというわけですが、民主の勝ち。保守な土地柄なんだけどねぇ。


秋田県選挙区
 「元アナウンサーは丸川珠代だけじゃない」ということで取り上げた松浦大悟でしたが、見事4万表以上の差をつけて当選。


群馬県選挙区
 逆風吹き荒れる選挙の中でありながら「いくらなんでもここで自民党候補者は負けないだろう」という選挙区の1つ目、群馬の山本一太ですが、やはり楽勝で当選。そりゃそうだ。


東京都選挙区
 私の予想というか見立てとしては「民主2名+保坂三蔵山口那津男は確実で、残る1議席丸川珠代川田龍平、田村智子が激しく争う展開」というものでしたが、終ってみれば保坂三蔵丸川珠代川田龍平に交わされまさかの落選。うーん、ようわからん。あ、でも川田龍平は頑張れ!素直に応援してます。
 注目していた中村慶一郎は15万票余り獲得するも第9位止まり。まあ、ドクター中松黒川紀章に負けなかっただけ良しとしよう。あと、又吉「イエス」光雄が最下位でなかった事が衝撃的すぎる(苦笑)


新潟県選挙区
 新潟といえば田中一家。今回は夫・直紀が塚田一郎(自民)を、妻・真紀子が森ゆう子(民主)を応援するという形になりましたが、結果は痛み分け(ともに当選)。まあ、よく分からん夫婦だということで(苦笑)


岐阜県選挙区
 「郵政造反組」の藤井孝男に注目していましたが、よく見ると岐阜は2人当選区。共産党の個人票はたかが知れているので、何の苦労もなく当選。トップ当選とはいえ、なんかガッカリ。しかも、やっぱり与党系のくくりだし。


和歌山県選挙区
 「いくらなんでもここで自民党候補者は負けないだろう」という選挙区の2つ目、和歌山の世耕広成でしたが、10万票差つけられず。圧勝には変わりありませんが、苦戦したなぁという印象のほうが強いです。やはり「首相補佐官=直属の部下」という立場上、もろに逆風を浴びたということなんでしょう。


鳥取県選挙区
 「郵政造反組」がここにもいました、川上義博。しかしこちらは義理を通して(?)自民には戻らず、民主公認で出馬して見事当選。もちろん地盤は維持してたんでしょうから、当選して不思議は無いんですが、それでも民主として受かるんですから、凄い選挙だったんだねぇ。


島根県選挙区
 大注目の山陰決戦その1は、竹下登青木幹雄と続く「大保守王国」の牙城である景山俊太郎を、野党相乗りの亀井亜紀子が下して当選。しかも、3万票以上もの差をつける圧勝劇。これは驚いた。だって、竹下登青木幹雄のお膝元ですよ!?個人的には「いくらなんでもここで自民党候補者は負けないだろう」という選挙区の3つ目だったんですがね。しかし、驚きはこれだけでは終わりませんでした。


岡山県選挙区
 片山虎之助が狩られてしもたー!!!しかも、5万表弱もの大差で!!!いや、片山虎之助は個人的には相当いけ好かないので、これは胸がスーッとする結果ではあるんです。あるんですが、それでも島根同様、最後は地力を見せつけると思ったんですがねぇ。
 ちなみに、今回の結果を受けて、自民参議院のトップである青木幹雄は会長職を辞任するらしく、ナンバー2(幹事長)の片山虎之助は落選。さぁ、この座は誰が射止めるんでしょう?


長崎県選挙区
 小嶺忠敏無念…。もちろん知名度だけで言えば民主の候補者を圧倒的に上回っていたんでしょうけど、久間の「しょうがない」発言のダメージは相当だったんでしょうね…。教え子(平山相太徳永悠平)まで駆りだしたのに…。まあ、気持ちを切り替えて、サッカー界の発展に尽力してくださいませ。


自民党比例区
 注目として挙げた舛添要一中山恭子、川口順子、丸山和也義家弘介はみな当選。あと橋本聖子尾辻秀久衛藤晟一という見慣れた名前もありました。ただ、武見敬三が落選なんですねぇ。まあ、比較的平穏無事で、いじるところなし。


民主党比例区
 ツルネン・マルテイオメ!西岡武夫なんていう見慣れた名前もありました。が、横峯良郎がなんと21万票あまりも得票を得て当選してしまった!杉村太蔵が当選した時よりも、マイナスのショック度が高いよ、こりゃ。
あと、自治労相原久美子)、情報労連(吉川沙織)、自動車総連(池口修次)、(元だけど)日教組(神本美恵子)、電力総連(藤原正司)、基幹労連(轟木利治)と労働組合マンセーな顔ぶれ。これは良いのか悪いのか…。


公明党共産党社民党比例区
 まあ、これといって別になし。しかし、共産、社民は比例でしか議席取れなかったんですねぇ…。


国民新党新党日本
 ともに1議席ずつ。国民新党は自見正三郎、津島恭一小林興起といった「郵政造反組」やアルベルト・フジモリペマ・ギャルポなどなかなか面白い面々でしたが、自見正三郎1人にとどまりました。小林興起なんかもっと票集めると思ったんですがね。
 新党日本田中康夫のみでしたが、3人しかいないのに総得票数では国民新党を上回る結果に。田中康夫有田芳生の知名度は、捨てたもんじゃないですねぇ。


諸派
 奇跡の1議席獲得はどこも達成できず。まあ、当然でしょうけど。