続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

チャンピオンズリーグ 準決勝 2ndレグ

 2試合とも本当に素晴らしい試合でした。
 まずは昨日のリバプールチェルシーチェルシーはまたしても準決勝の壁を突き破ることが出来ませんでした。たらればは禁物ですが、チェルシーリバプール並みにベストメンバーが組めていればこんな結果にはならなかったんじゃないかなぁと。バラックシェフチェンコの離脱も痛かったですが、リカルド・カルバーリョの離脱がとてつもなく痛すぎましたね。エッシェンは(今季を俯瞰して見ても)慣れないCBで本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思いますが、カルバーリョが健在で、エッシェンがミケルのポジションに入って攻撃に参加できていたら、1点は奪えたんじゃないかと。ただ、それを差し引いても、この日のリバプールは尽きることの無い前線からのプレス、そこからの素早い攻撃、安定した守備、どれをとっても今季最高の出来だったんじゃないかと思います。スタメンを見て、シャビ・アロンソではなくマスチェラーノだったのは少なくない驚きを受けましたが*1マスチェラーノのプレー振りを見ると、全然間違いじゃなかったなぁ。今季はかなり苦しいシーズンでしたが、ここに来てワールドカップの頃の素晴らしい動きを見ることが出来たのは、かなりうれしいです。そして、この勝利を何よりも後押ししたのがアンフィールドの雰囲気。どんなに筆の立つ人も、どんなに口が達者な人も、あの雰囲気を文字・言葉にすることは不可能なんじゃないか、そんなことさえ思わせてくれる雰囲気でした。いろんな方が言ってますが、新スタジアム建設によって、数年後ここから離れることになるのはすごくもったいない気がするなぁ。
 そして、今日のミランマンチェスター・ユナイテッドミランが素晴らしかったのか、ユナイテッドが良くなかったのか…うーん、両方ですかね。ユナイテッドは激しい雨に対応できなかったという面はあるでしょうが、試合の入りがあまりに良くなかった。ビハインドのミランが頭から激しく来ることはある程度予想出来たとは思うんですが…リオが間に合わず、ヴィディッチがフルコンディションではなかったことはあったにせよ、あそこまでやられてしまってはどうしようもないですね。攻撃陣もこれまで見せたきた迫力がまるでなし。ファーガソン監督も、この日は局面打開への効果的な手段を持ち合わせておらず、「為す術なく」という言葉がピッタリ当てはまってしまった敗戦となりました。ただ、それを生み出したのは「スーペル」カカ、セードルフの2シャドー。とにかく、相手の最終ラインとボランチの間にあるスペースへ入っていく動きが秀逸で、ユナイテッド守備陣は全く捕まえることが出来ていませんでした。カカはスピードでもヴィディッチ、ブラウンの両CBを全く相手にしていませんでしたし、セードルフのいなしも最高。ジラルディーノもようやく得点を決めましたし、イエローでのサスペンションもなし。もう言うことなしの快勝だったと思います。まあこれは考えすぎかもしれませんが、昨日リバプールが勝った事で、2年前の雪辱を同じ相手に晴らせるチャンスを生まれ、それにより高いレベルの集中が生まれた気がしないではありません。
 さあ、残すは5月23日の決勝。ただただ待ちたいと思います。

*1:至るところでベニテス監督はシャビ・アロンソを絶賛していますしね。